プログラム

プログラム > レギュラーセッション > ゲームデザイン >ノスタルジックなゲームの現代的パッケージング手法 ~『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』の開発事例~

ノスタルジックなゲームの現代的パッケージング手法 ~『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』の開発事例~

9月3日(木)14:50~15:50

セッション概要

受講レベル 初級
受講スキルゲームデザインに興味がある方、お気軽にご参加ください。また80年代のゲームに愛情・思い出がある方は、是非ご参加ください。
受講者が得られるであろう知見80年代のレトロゲームのノスタルジックな世界を再現するために選んだ制作手法や、取捨選択の理由、架空のゲームを実感を持って遊んでもらうための周辺世界観のシステムを18本のレトロゲームの中からジャンル別に制作事例を挙げてご説明いたします。限られた開発リソースの中で、どういった選択を行い、想定していたコンセプトを達成したかをお伝えできればと考えています。
セッション内容ゲームの中でゲームをする“ゲームinゲーム”をコンセプトに、80年代のゲームの面白い要素や、当時に発売されていた感を高める周辺演出を盛り込んだオリジナルのレトロゲームが次々と登場する、DS用ソフト『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』シリーズにおける、レトロゲームの制作手法についてご紹介します。80年代を知るゲームユーザーに「こんなのあったあった!」と感じてもらえる“昔っぽさ”と、小中学生の子供たちに面白いと思ってもらえる“今”を両立させるために、試行錯誤しながら目指した方向性は『思い出を現代的に美化する』ということでした。見た目や操作系、世界観でレトロにこだわりつつ、細かな遊び心地に現代のチューニングを施し、「古すぎず、新しすぎない」バランスに仕上げていったプロセスと意図について、実際の開発事例を元にご紹介いたします。(※DSソフト、有野の挑戦状1もしくは2をプレイした上でご参加頂ければ、より内容を理解できると思います)

講師プロフィール

鈴井 匡伸有限会社インディーズゼロ
代表取締役

1973年2月生、36歳、O型。滋賀県北大路中学校3年の秋、親の転勤でアメリカはR.I.州の高校へ進学。この時、言葉は通じなくても『ニンテンドー』は通じ、日本のゲームの偉大さを知る。
高校卒業後に帰国し、法政大学社会学部に入学。学生時代に任天堂電通ゲームセミナーへの参加を経て、株式会社バンダイ入社。退職後、インディーズゼロを設立。今年4月に創立13年目を迎えた。
制作に関わったソフトとして『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』シリーズの他に、『千年家族』『エレクトロプランクトン』『しゃべる!DSお料理ナビ』『オシャレ魔女 ラブandベリー ~DSコレクション~』『DS美文字トレーニング』などがある。

講師からのメッセージ

1本のゲームを作るのに、さまざまなジャンルのゲームのデザインの元を再確認できた“有野の挑戦状1と2”。
自分自身を育ててくれた80年代のゲームを改めて見つめなおす、とても良い機会になりました。80年代のゲームに詰まっていた“遊びの骨格”は、2009年のゲームにも脈々と受け継がれています。
このセッションを通して、皆さまと改めて80年代のゲームデザインについて振り返れればと思っています。


<<セッション一覧へ戻る