プログラム

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ショートセッション: キャリアについて考える

日時 
9月6日(火) 13:30~14:30
形式 
セッション(60分)
受講スキル

自らのキャリア開発に関して悩んだ経験

【三流の人間が送る処世術。「ゲームは人生じゃない。人生がゲームだ。」】
- 今まさに挫折中なひと。将来が見えない人。

【女性ゲーム開発者のキャリア発達】
- 女性ゲーム開発者のキャリアに関心を持つ、とくに女性ゲーム開発者とゲーム開発職を志す女子学生/ゲーム(関連)企業の人事担当者等

受講者が得られる
であろう知見

社会におけるゲーム開発者の位置付けと、今後のキャリア開発における選択肢の拡大に繋がる知見

【三流の人間が送る処世術。「ゲームは人生じゃない。人生がゲームだ。」】
- 描いていたキャリアパスに問題(失敗・挫折)が生じたときの対処方法。

【女性ゲーム開発者のキャリア発達】
- 女性ゲーム開発者のキャリア発達とその支援のあり方が把握でき、ゲーム産業の将来を自ら切り拓いていくための知見が得られます。

コンピュータエンターテインメントという商品自体が、それほど歴史のあるものではありません。また、その開発に関わる産業も、まだ若く、未熟な存在です。その中で、開発者のキャリアの問題が語られることはあっても、属する会社の中、業界の中など狭い範囲での議論が主でした。しかし、人生は長く、可能性は無限です。その中で、今、自分が携わっている仕事だけにかかわるキャリアの話題だけを議論していて充分でしょうか。

本セッションでは、社会に属する一個人としての開発者の人生キャリアに関する、独立したセッションを2本お届けします。それぞれの相違点、共通点などから皆さん自身でのキャリア開発につなげるきっかけとしてください。

モデレーターはCEDEC運営委員会ビジネス&マネージメント分野プロデューサーの鶴谷武親氏です。


【三流の人間が送る処世術。「ゲームは人生じゃない。人生がゲームだ。」】

お笑いタレントからニート、日雇い派遣を経てゲーム業界に入ったものの、そこがブラック企業!そこからセガに入社を果たした男の「逃げ」の人生とは?「闘争」よりも「逃走」のキャリアを積んできた男がかたる「逃げ」の生き方の薦め。どのように嫌な事から逃げて逃げまくってセガで正社員になるまでの話を全く笑い無しでお届けします。


【女性ゲーム開発者のキャリア発達】

高度な専門分業化と協働が急速に進展しているゲーム産業における開発者のキャリア発達研究は世界的にも緒についたばかりです。このセッションでは、とくに、ゲーム産業ではまだ少数である女性のゲーム開発者を対象にしたインタビュー調査の結果に基づいて、キャリア発達における態度と行動上の特徴を分析し、女性ゲーム開発者のキャリア発達支援のあり方を提示します。

  • 石倉 力

    石倉 力

    株式会社セガ

    モバイルニューメディア研究開発部

    ディレクター

    お笑い集団「ジョビジョバ」のメンバーとして芸能界の隅っこに生きたり、タレントやめてマネージャーになって野良猫と格闘したり、ニートになって毎日オンラインゲームをしたり、日雇い派遣でリハビリしたり、などなどを経て30歳手前でようやくゲームディレクター?になった社会人経験が少ないアラフォーです。

    《講師からのメッセージ》

    「失敗から何を学ぶのか?」
    優等生「ありとあらゆる点で教訓にしよう」
    普通の人「次回から気をつけよう」
    私「仕事やめた!」

    そんな根性のない失敗の連続のような人生でもあり、運のいい成功の連続のような人生を過ごしてきた、僕の経験をお話できればと思います。
    努力はこれっぽっちもしていないし、苦労話もありませんし、感動するような話しもできません。笑える話ができたらタレントを続けてるので、面白くない話だと思ってきてください。「後ろ向きに全力で走る」ような話が出来ればと思います。

    藤原 正仁

    藤原 正仁

    専修大学

    ネットワーク情報学部

    講師

    ●学歴
    新聞奨学生として働きながら中央大学商学部経営学科に通学し卒業。中央大学大学院商学研究科商学専攻博士前期課程修了。デジタルハリウッド大学大学院デジタルコンテンツ研究科デジタルコンテンツ専攻専門職学位課程修了。

    ●職歴
    民間企業等勤務、東京大学大学院情報学環特任研究員、同特任助教を経て、2011年4月より現職。東京大学大学院情報学環客員研究員(馬場章研究室)、青山学院大学経営学部・社会情報学部兼任講師。

    ●主な著作
    「ゲーム産業におけるプロデューサーのキャリア発達」(2009)、「ゲーム開発者の就労意識とキャリア形成の課題」(2010)、「ゲーム開発者のキャリア形成」(2010)、「違法複製ゲームソフトのダウンロードに関する使用実態調査報告書」(2010)など。

    ●CEDECでの講演
    「学生が知りたいゲーム産業界/ゲーム産業界が求める若者」(2005)、「大学のゲーム教育・世界編:カリキュラム・テキスト・メソッド・エデュケーター」(2006)、「ゲーム開発者の働き方とキャリア」(2010)※『ゲームのお仕事』業界研究フェア。

    ●URL
    http://mfujihara.net/

    《講師からのメッセージ》

    「働きながら学ぶ」という私自身の経験をもとに、働くこと−人材育成−家族・生活の3つの領域を対象に、創造的個人−創造的組織という2つ軸の観点から、キャリアについて研究をしています。

    近年、女性の職域が拡大していく中で、より専門的な職業に就いている女性のキャリア発達の様相はいかなるものであるかを客観的に解明し、それを理論化することにより、彼女らのキャリア発達支援に応用されていくことが、女性のキャリア発達研究の課題と意義である、と私は考えます。

    デジタルゲームを創造する個人と組織が、多様なエンターテインメントを世界中の老若男女に提供しているように、個人と組織そのものにもダイバーシティが求められているのではないでしょうか。

    このセッションでは、とくに性別を超えたダイバーシティのあり方について、ゲーム産業ではまだ少数である女性のゲーム開発者を対象にしたインタビュー調査に基づいて、検討したいと思います。

    鶴谷 武親

    鶴谷 武親

    CEDEC 2011運営委員会

    プログラムワーキンググループ・ビジネス&マネジメント

    ポリゴンマジック株式会社

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