第2位・ファミ通賞

「パラダイム・シフト -男女逆転活劇-」簗瀬 洋平

審査員得点:19点 一般投票:47票

 フリーのゲームデザイナーさん。ペラコン2011では「つけろ!(尾行しろ)」で5位となったものの、「プロ(自分)が1位を獲れなかったことが恥ずかしい」とリベンジ。作品応募のタイミングも早く、多くの一般投票を集め期間中首位をキープしていたが、審査締切近くで差し切られてしまい2位に。

 イラストは外注されたそうですが、素晴らしいプレゼンテーション効果で、「バタフライ効果」や「ナラティブAI」などキーワードを使って説明を省き、文章量も囲み部分を読ませなくてもよい前提でちょうど良い。

審査員のコメント

【末弘 秀孝】
一枚のポスターのような仕上がりで、非常に綺麗な企画書でした。ゲーム内容は男女の入れ替えであり、同時で無い部分に不満を残しますが、力作だと思います。

【石畑 義文】
これは面白そう!その場だけでなく、以前に入れ替えた結果が後になってシナリオに影響することもあるなら、組み合わせを考えて眠れなくなりそうです。

【平魯 隆導】
しっかり書類を読んで、その都度内容を脳内変換しないといけないながらも、「バタフライ・エフェクト」的なタイムパラドックスを題材にしたシステムは面白そうに思いました。各エピソードの例示が4つのテキストボックスにて行われておりますが、枠内で左右比較されるような図解が行われると、より視覚的に理解させやすくなるように思います。あと、実際の遊び方のギミック説明は、やはり文章のみではなく視覚的に伝えたいトコロです。

【西田 竜太】
自分入れ替えで物語を変化できるAIや仕組み。エピソードやバリエーションをたくさん用意できたり、同じエピソードの目的を変えて何度も遊べたりできるゲームができたら凄いと思いました。

【鬼頭 雅英】
面白いお話にはなりそうだが、面白いゲームになるかは疑問。でも、「いいね!」。

【本城嘉太郎】
面白そう。

【三宅 俊輔】
ストーリー次第で面白くなりそう。失敗した時もただ失敗するのではおかしな方向に話が進んでいくネタエンドも用意してほしい。

【河合 里枝】
絵が上手ですね。企画書のインパクトがあります。
2世界同時に物語が進行していくのを見守りながら、タイミングを見て男女を入れ換えるのかな? とイメージしました。
いろいろなシチュエーションが楽しめそうで、飽きがこなそうです。エピソードごとに結末が複数ある等、全員が生き残らなくてもやり直す必要がなく、次に進むことができるなら、面倒くさくなくていいなと思いました。

【菊池 祐一】
シナリオ次第!

【板垣 貴幸】
見た目で惹き付け、システムのトリガーでも惹き付け、後の展開にも総論・各論(エピソード)で触れられていて、高く評価できるペラ企画だと思います。ここまでできているとPFやジャンルも入れて欲しかったかもと思います。

【遠藤 雅伸】
マルチシナリオのゲームを作った経験から言わせてもらうと、ナラティブAIに人の予想を超える能力があるかどうかで決まりそう 。アドリブに頼れる「演劇」なら実現しそうだけどね。

【菅原 隆行】
ゲームとして面白そうなんですが、テーマが男女「同時」ではなく「入れ替え」になっている感じがしました。

【木村 貴信】
絵の美しさが目を引く。男女を入れ替えてストーリーを進めるのも面白そう。しかし具体的に考え始めると平行世界の人間を入れ替える事でつじつまが合うのかどうかが分からなかった。具体例が1つあると良かった。

【石川 将光】
企画内容もよくわかり、書面としても非常にまとまっていますが、実際にプレイするとどんな感じになるのかが漠然としか掴めずモヤモヤした気分に。右世界と左世界ということは、画面縦二分割なんでしょうか?文章だけで読ませる感じなんでしょうか?下の方の煽り文句はそれっぽい単語が並んでいるだけで、実際何が起こるのかまったくわからずマイナス印象です。

【安本 匡佑】
ゲームをクリアするための戦略が立てづらく、行き当たりばったりになったりしないだろうか?