インタビュー:エンジニアリング分野

「昨年ローンチされた次世代機の具体的な開発事例を聴きたい方は数多くいるのではないでしょうか。」

エンジニアリング分野 主担当
金井 大
──ご担当分野のご紹介をお願いします。
金井:ゲーム産業におけるプログラミング技術、グラフィックス技術やネットワーク技術などのエンジニアリングに関する全てを取り扱う分野となります。
──この分野で扱うセッションの特徴はなんですか?
金井:過去講演では大量の描画処理や物理レンダリング等のグラフィックス系の講演が多く、この分野のプロフェッショナルからの専門性の高い事例が聴けるのが大きな特徴です。
ネットワーク系に関しては、コンソール/モバイル問わず幅広い事例を取り扱っています。
──グラフィックスとネットワークがエンジニアリング分野の大きな柱になっているんですね。
その他の技術についてはどうでしょうか?
金井:昨今では、AIやゲームエンジンの具体的な活用事例や、開発環境の整備に関する講演も増えており、プロダクションに関係する講演も含め、幅広い範囲を取り扱うのもこの分野の特徴となっています。
──この分野で求めているトピックはなんですか?
金井:まずは昨年ローンチされた次世代機の具体的な開発事例を聴きたい方は数多くいるのではないでしょうか。
次世代機ではレイトレーシングも実働しますので、リアルタイムレイトレーシングの具体的な活用事例、負荷対策や最適化事例などが求められています。
──確かにゲーム業界的に見逃せないテーマですね。
金井:そのほかに近年のトレンドとしては、汎用ゲームエンジンの活用があります。モバイルを含め、ゲーム開発の大規模化が進んでおり、汎用ゲームエンジンを用いた開発の効率化の知見も必要とされていますね。
AIの活用事例についても需要が高まっており、QAやデバッグ、パラメーター設計などへの具体的な適応事例も継続して求められています。
また昨今の状況から、リモートワークに関する課題の解決事例も求められているトピックかと思います。
──どれも興味深いトピックスです。それでは金井さんが個人的にぜひ聞きたいトピックはありますか?
金井:昨年発売されたPlayStation 5/ Xbox Series Xの開発事例、リモートワークの課題解決事例があれば是非聞いてみたいですね。
コンソールだけでなくモバイルプラットフォームにおいてもAAAクラスのコンテンツが増えていますので、それらのグラフィックスやプロダクションの事例があればこちらも是非聞いてみたいです。
──さて質問の方向が変わりますが、応募のメリットはどのように感じていますか?
金井:やはり暗黙知の整理が大きいかと思います。今までのナレッジや知見を公募書類としてまとめる事で、暗黙だった知見を対外的に発信できる状態に整理することができます。
──それでは登壇のメリットはどうでしょう?
金井:よく聞くメリットとしましては、色々な人からの講演後のフィードバックがモチベーションにつながった、コミュニケーションのパイプができた、というお話です。 これはエンジニア特有かも知れませんが、講演がきっかけとなり、特定分野の技術において議論が進む良いきっかけになった、という声も聞きます。
──自分にも周りにも良い影響となりそうです。
最後に応募を考えている方へのメッセージをお願いします。
金井:まずは「社内の開発情報を一回整理してみよう」くらいのイメージで情報を整理していただき、気軽にご応募いただければと思います。一度整理された情報を社内で共有するだけでも価値はあると思います。
横断した仕組みや技術基盤の構築が必要になると思います。汎用化できる部分と専門的な最適化を行う部分がある中で、汎用化の部分に関するお話をぜひ聞きたいと思っています。
──情報を整理するよいきっかけととらえていただければありがたいですね。
金井:はい、公募する/しないに関わらず、知見を整理することでエンジニアとしてのステップアップにもつながるかと思います。
また、昨年から引き続き今年もCEDECはオンライン開催となり、参加のハードルは下がっているかと思います。インプットを増やし活動の幅を広げる良い機会だと思いますので、皆さんのチャレンジをお待ちしています!
──皆様からのご応募をお待ちしています。本日はありがとうございました。