CESAゲーム開発技術ロードマップ
CESAゲーム開発技術ロードマップはゲーム開発に関わる様々な技術における最新の動向と、近い将来に活用される可能性のある内容を紹介し、ゲーム開発者、関連する業界者、研究者の活動指針として役立てる事を目的に、2009年に1回目の発表を行いました。
本ロードマップは、業界各分野のエキスパートで構成するCESA技術委員会にて策定し、ゲーム開発技術における現状の認識と将来へのビジョンに関しては専門的知見を十分に反映した内容となっております。
つきましては本ロードマップをCEDEC 2010での公募における、皆様のテーマ選びにおいてもぜひお役立てください。
※皆様からの公募内容は、本年度のロードマップ策定における重要な参考資料ともさせて頂きます。
CEDEC 2009サイトの掲載ページはこちら
http://cedec.cesa.or.jp/2009/contents/roadmap.html
CESAゲーム開発技術ロードマップ
2009年版抄訳見出し
プログラミング分野
- マルチコア/スレッドプログラミング技術
- 来るメニイコア時代におけるプログラミング方法
- ゲーム開発用言語のありかた
- ジオメトリ表現方法の進化
- プリレンダー用手法のリアルタイム化
- プロシージャル手法の進化と、制作工程の変化
ビジュアルアーツ分野
- 安定して高品質なシャドウイング
- プリレンダー用手法のリアルタイム応用
- 出力機器の進化
- モーションキャプチャーから、パフォーマンスキャプチャーへの進化
- シミュレーションによるアニメーション
- インタラクティブモーションデータベース
- 破壊/流体/筋肉/軟体などのシミュレーション
- オーサリング手法の進化
- 大規模データの取り扱い手法進化 (コンテントパイプライン、アセット管理など)
- 実世界データのサンプリングによるコンテンツ制作
ゲームデザイン分野
- ゲームユーザーの拡大と局所深化に対応する手法
- 販売方法の変化
- 従来のゲーム業界の外のクリエーターによるゲームデザイン
- ゲームデザイン手法の、他分野への応用
- ゲームデザインへの心理学的アプローチ
- ネットワーク環境の発展に伴う変化
- ゲーム性に求められる需要の高度化に対応する制作手法の進化
- ゲームデザインとマーケティング
- 入出力機器の進化
サウンド分野
- オーディオ処理のプログラマブル化が進展
- 高度な信号処理の応用
- 汎用オーディオオーサリングツールの応用拡大
- 物理シミュレーションによるオーディオレンダリング研究
- サウンド生成のプロシージャル化
- 空間音響研究の応用
- 楽曲自動生成
- アート、ゲームデザインツールと、オーディオツールの一体化
- 音声取扱い技術の進化
ネットワーク分野
- ユーザーの拡大に伴う、個人データの扱い。運営側の責任範囲と、活用範囲の拡大
- クラウドによる大規模計算資源の提供
- P2Pの積極利用により、サーバ・クライアントの境界が曖昧になる
- 構成の変わるリソース群をゲーム空間として仮想化する技術
- 携帯電話のWEBサービスで培われた多数接続・負荷分散技術のゲームサーバ応用
- 接続技術が標準化され、ゲームプレイ環境のアクセス端末への依存性が下がる
- ネット上のコミュニティ、WEBベースゲーム、サーバ・クライアント型ゲームなどが同一のデータソースを共有する
- 端末の表現能力に応じたスケーラブルなビューの提供
ご不明点などございましたら、cedecspeaker@cesa.or.jp へ遠慮なくお寄せ下さい。
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