CEDEC2026 サウンド分野インタビュー
サウンド分野 工藤 祐介
サウンド分野における最新の特徴を教えてください。
サウンド分野ではコンピュータエンターテインメントにおけるサウンド表現・技術を扱います。
楽曲・効果音の制作、音声収録、インタラクティブ表現における演出・実装技法、効率化のためのツール開発やワークフロー構築、制作にかかわるマネジメントなど、クリエイティブとエンジニアリングの両面をもっていることが特徴です。
近年では「空間音響」「機械学習」「生成AI」「アクセシビリティ」「ハプティクス」などにおいて、その技術の確立やさらなる発展が行われています。
また、エンターテインメントにおけるサウンドの役割や市場環境における状況など、改めてサウンドの位置付けを確認していくことも大切になってくると思います。
この分野で特に求めているトピックを教えてください。
特に求めているトピックは以下になります。
・音響効果の新概念提案や挑戦事例
・プリレンダリング、リアルタイムを問わず音響によるイマーシブな空間表現向上の事例
・インタラクティブ/ジェネラティブなサウンド制御や発音の実装事例(物理ベース、アニメーション連動、物理モデリングなど)
・インタラクティブミュージックの動的生成・合成について
・機械学習やディープラーニングの活用事例
・生成AIに関する取り組み事例
・開発ツール・オーサリング環境の自動化・効率化、他ソフトウェアとの連携事例
また、これらのトピックに限らず、独自のクリエイティビティの発揮など多彩なセッションも大歓迎です。
CEDECでの登壇メリットについてはどう感じていますか?
登壇を通して聴講者との交流が生まれるところと思います。特にセッション内での質疑応答やAsk the Speakerなど、登壇者の想像以上に近しい領域で活躍されている方が多いと知ることができるよい機会になるかと思います。
また、交流によって思いがけないコラボレーションにつながることもあり、業界内での存在感や登壇者自身のスキルアップへもつなげることができます。
ご自身の経験や過去の応募者の反応から、応募するメリットはどう感じていますか?
登壇者自身の考えを言語化できる貴重な機会になります。開発において何らかの障壁を乗り越えた経験をされた方は多いと思います。
「何を実現できたか」も重要ですが、同様に「何で躓いたか」も重要な知見となります。こういった経験を振り返る機会となることで、今まで認識できなかった気づきが得られ、新たなアイディアなど自身のスキルアップへもつながることと思います。
最後に、応募するか迷っている方へメッセージをお願いします。
サウンドは時間芸術であり、また目に見えないものです。この「音」の特性により曖昧に捉えられることが多く、表現・技術の両面において理論が確立しにくい分野でもあります。
しかし、開発者は日々の開発でそれぞれが独自のクリエイティブをもっており、さらに交流を通して、より良いサウンドを目指す原動力になるかと思います。そういった場の一つとしてCEDECを活用していただければ幸いです!