プログラム

プログラム > レギュラーセッション > サウンド > ゲーム音楽を変える「アダプティブ・ミュージック」とは?〜新世代のサウンド制作技術のご紹介〜

ゲーム音楽を変える「アダプティブ・ミュージック」とは?〜新世代のサウンド制作技術のご紹介〜

9月3日(木)13:30〜14:30

セッション概要

受講レベル 中級
受講スキルゲームサウンドに携わる方、または興味のある方サウンドデザイナー、サウンドプログラマー
受講者が得られるであろう知見・アダプティブ・ミュージックに対する知識
・インタラクティブに変化する音づくりの技術
・IXMF(Interactive eXtensible Music Format)に関する知識
・マルチストリーミング技術に関する知識
セッション内容ゲームの盛り上がりやシーンに応じてBGMが動的に変化していく 「アダプティブ・ミュージック(インタラクティブ・ミュージック)」 をどのような技術で実現するのか、デモを交えながら解説します。
ゲームのシチュエーションに応じてBGMの構成要素やピッチ、 速度などをリアルタイムに変化させるための技術をご紹介します。
また、MIDIの拡張フォーマットであるIXMF(Interactive eXtensible Music Format)
について概要や実際のゲームでの活かし方などを解説します。
10年以上に渡り研究してきた「マルチストリーミング」技術についても解説します。

実際の活用例として、アルトネリコシリーズのサウンドを手がけた 株式会社ガストの土屋暁氏を招き、今秋発売予定のタイトルで 実際に使われている「アダプティブミュージック」についてお話しいただきます。

インタラクティブに変化する音によって、ゲームの楽しみ方に更なる広がりを
ご提案できれば幸いです。

講師プロフィール

押見 正雄株式会社CRI・ミドルウェア
代表取締役専務CTO

早稲田大学理工学部を卒業後、株式会社CSK総合研究所に入社。人工知能技術、マルチメディア技術の研究開発に従事した後、セガサターン、ドリームキャストなどのゲームコンソールの基本ソフト開発に携わる。
(株)CRI・ミドルウェアとして独立後は、多様なプラットフォームでミドルウェアの展開を進めている。ゲームに関わる音声と映像のミドルウェアを開発して14年、現在、代表取締役専務CTO。ミドルウェアの製品開発から販売まで、全体を統括している。


土屋 暁株式会社ガスト
開発部、バリュービジネス事業部
マネージャー、ディレクター

1998年、サウンド職として株式会社ガストへ入社。エリーのアトリエなど、アトリエシリーズ4作品のBGM、効果音を手がける傍らで、プランナーとしても活躍。ゲーム仕様の構築からシナリオの作成まで幅広く手がける。
2005 年より、アルトネリコプロジェクトのディレクターとして活動を開始。サウンド出身ディレクターとしての強みを活かし、全10曲以上にも及ぶ壮大な楽曲により世界観を構築し、ゲーム業界のみならず、音楽業界をも巻き込み話題を呼ぶ。常に何か、今までにない新しいものを生み出そうと、日々アンテナを張り活動中。
代表作『アルトネリコ』『アルトネリコ2』など

講師からのメッセージ

次世代機は、ヴィジュアル面の飛躍的な発展に焦点が当たりがちですが、音響方面でも大きな可能性を秘めています。多チャンネルマルチストリーミングの可能性 から生み出された「アダプティブミュージック」は、真にゲームならではの、ゲームだからこそ出来る新しいサウンドの形を創造しています。
この「次世代機ならではのサウンドアプローチ」が、皆さんの創作意欲を更にかき立てることを信じて止みません。


<<セッション一覧へ戻る