ショートセッション

会社を超えて品質を高める!他社と連携したオンラインQA技術研究会のつくりかた

講演形式
ショートセッション
講演時間
08月25日(水) 16:40 〜 17:05
講演ルーム
第4会場
資料公開
予定あり
受講スキル

・モバイルゲームの開発、運営に関わったことがある方

・品質管理に興味を持っている方

得られる知見

・技術向上のための研究会を長期間運営するコツ

セッションの内容

 昨今モバイルゲームはリッチなタイトルが増え、仕様は複雑さを増しています。新しいアプリをリリースしても品質が悪ければユーザー離れを引き起こす大きな要因になりかねません。また、個社の不具合は、その会社に留まらず業界全体に対しての印象にも影響します。

このように求められる品質レベルが高まっている中、多くの場合、会社における品質管理組織は一部門ということが多く、なかなかナレッジの強化や育成を進めることが難しいという現実もあります。

 そこで業界における品質向上と品管部門のレベルアップを目指し、昨年から有志を募り、共通の課題に対し研究を進めることとしました。モバイルゲームの事業会社と検証専門会社の計10社が参加し、メンバーが出し合った複数の研究課題に対し、会社の垣根を超え、5つの小グループをつくり研究を実施。毎月進捗の報告や質疑応答・参加者によるアドバイスを続ける中で研究も進んできました。

 本セッションでは各研究の内容にフォーカスをあてるのではなく、「技術向上を目的とした研究会の運営のコツ」「他社と連携することでの育成の場の創出」等について良かったこと/課題を織り交ぜながらご紹介させていただきます。

佐野 あゆみ

グリー株式会社

開発本部 Customer & Product Satisfaction部

部長

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<講演者プロフィール>

検証の専門会社を経て2012年にグリー株式会社の品質管理部へ。
プラットフォームやアプリの品質保証に関するKPI管理、テスターの育成など幅広く従事。
現在は、CS、QA、審査を統括する部長を担当。

■過去の講演
CEDEC2018「時代とともに変わるゲームアプリのテスト~不当表示対策編~」
CEDEC2019「ゲームの開発/運営に必要なQAとは ~ QAの本質・課題・未来について語る ~」

<受講者へのメッセージ>

QA技術研究会は、大人数での講義メインの勉強会から派生した、少人数での技術交流会となっています。
各社各様の課題がある中、自社だけでなく複数企業で連携する中で補いあうことで成長につながっていると感じています。
コロナ禍でオフラインからオンラインでの実施となる中、メリットデメリットを踏まえ挑戦中となりますので、QAに限らず若手の教育・勉強会などにご興味がある方のご参考になれば幸いです。
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堀米 賢

グリー株式会社

開発本部 Customer & Product Satisfaction部

シニアマネージャー

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<講演者プロフィール>

検証の専門会社を経て2014年にグリー株式会社へ入社。
入社後は、GREE Platform関連のアプリの品質管理業務に従事し、
現在はシニアマネージャーとしてグループ全体のQA部門を統括
■過去の講演
CEDEC2018「時代とともに変わるゲームアプリのテスト~不当表示対策編~」
CEDEC2019「ゲームの開発/運営に必要なQAとは ~ QAの本質・課題・未来について語る ~」
CEDEC2020「リリース前に隠れた課題を検知!モバイルゲームのユーザーテスト検討事例」

<受講者へのメッセージ>

QAの技術研究会の取り組みは、日々の業務をより効率的/高品質に進めるために自身の技術を磨くことと、技術交流を通じてQAから情報発信して業界活性化に貢献することを目的として昨年から開始しました。

開始した当初は進め方やテーマに迷うこともあり、運営に苦労したこともありますが、複数の企業と横連携しながら研鑽していく体制をつくれたことで参加メンバーの成長にもつながったと実感しています。

まだ色々挑戦中のテーマではありますが、本セッションが少しでも皆様の参考になれば幸いです。
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奥泉 卓也

グリー株式会社

開発本部 Customer & Product Satisfaction部

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<講演者プロフィール>

インフラエンジニアを経て2018年にグリー株式会社へ入社。
入社後は主にネイティブゲームの品質管理担当者として、検証業務の効率化や品質改善に従事。
■過去の講演
CEDEC2019「ブラックボックステストの自動化による、高品質なテストの実現と自動化部隊の育成」
CEDEC2020「運営タイトルの障害を減らすモバイルゲーム運営会社2社の取り組み」
CEDEC2020「脱テストケース依存!テストの軸を増やす手法『探索的テスト』をモバイルゲームで実践」

<受講者へのメッセージ>


本セッションで紹介するQA技術研究会について、企画立案の段階から関わらせていただいています。
昨今のコロナ情勢化ということもあり、様々な試行錯誤を行いながら、会の運営を進めてきました。
今回の経験をお話しすることで、他社間交流に興味がある方の参考になれば幸いです。
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共同研究・開発者

 堀川 祐希