公募経験者による座談会

初めて応募した時のことを教えてください

CEDEC2025 エンジニアリング分野対談インタビュー
岩崎 浩
ENG

エンジニアリング

岩崎 浩

増田 謙太郎
PRD

プロダクション

増田 謙太郎

山城 拓巳
VA

ビジュアルアーツ

山城 拓巳

木幡 周治
SND

サウンド

木幡 周治

安明 真哉
GD

ゲームデザイン

安明 真哉

髙橋 誠史
BP

ビジネス&プロデュース

髙橋 誠史

自己紹介と初めてCEDECに応募した年を教えてください。

インタビュアー
インタビュアー

みなさんお集まりいただきありがとうございます。実は今日、CEDEC運営メンバーの月次定例の日なんですよね。この座談会は定例が終わった後に行われています。みなさんお疲れとは思いますが、未来の登壇者のために少しばかりお時間をいただければと思います。まずは自己紹介と初めてCEDECに応募された年をお願いします。

増田
増田

プロダクションを担当している増田謙太郎です。私が初めてCEDECに応募したのは2021年で、ありがたいことに採択されました。私は個人事業主で仕事をさせていただいているため、お客様のエンジニアリングマネージャーの方と一緒に登壇させていただきました。

高橋
高橋

ビジネス&プロデュースを担当している髙橋誠史です。私が単独で初めて応募したのは2013年ですが、実は2010年にパネルディスカッションにお誘いいただいた過去がありまして、CEDEC登壇経験がある中での初応募でした。

岩崎
岩崎

エンジニアリングを担当している岩崎浩です。初めて応募したのは2019年でした。申し込んで、無事に採択されました。

安明
安明

ゲームデザインを担当している安明真哉です。私は2020年にインタラクティブセッションと一般セッションの2つに応募しました。一般はダメでインタラクティブは通ったのですが、2020年はコロナ禍となり、インタラクティブセッションそのものがなくなりまして、結局なにもできませんでした。

山城
山城

ビジュアルアーツを担当している山城拓巳です。私は結構最近なのですが2022年に初応募して、初採択されました。

木幡
木幡

サウンドを担当している木幡周治です。初めて応募したのは2017年で、会社の同僚と二人で応募し採択されました。ただ、2015年にスポンサーセッションで一度登壇した経験があります。

CEDEC2025 エンジニアリング分野対談インタビュー

そもそも応募のきっかけは何だったのでしょうか?

インタビュアー
インタビュアー

このインタビューを読まれている方の中には、応募しようかどうか迷われている方がいると思います。みなさんの中で、これがきっかけで応募を考えたといったエピソードがあればお聞かせください。

高橋
高橋

私は2009年に会社員になって2013年に応募したのですが、そもそも学生時代に学割を使ってCEDECに参加していたということもありいつかは登壇してみたいという思いがありました。2013年に応募した時は、タイミング的にホットなネタがあったというのと、会社にたくさん登壇者がいたので相談した上で応募に至りましたね。

山城
山城

昔はそもそも遠方に住んでいてCEDiLを見るしかなかったのです。でも2020年にCEDECがリモートになったことで動画を見ることができるようになったじゃないですか、そこで温度感というか空気感を把握していて、転職を機に東京に引っ越し、より身近になったため、2022年に応募しました。2022年というのは事前収録で、実際に登壇するよりもやりやすいよという話を聞いて、それも応募に至った要因でした。

増田
増田

僕は結構違うパターンかもしれません。と言うのも、お客様の取り組みが非常に良かったのでCEDECで発表しませんかとこちらからご提案させていただいたんです。お客様のエンジニアリングマネージャーの方から「二人で発表しましょう」という話になり、共同登壇ということになりました。

安明
安明

自分の場合は有志の勉強会で発表した時に、これは絶対もっと多くの人に知ってもらうべきだと声をかけていただいたのがきっかけです。その方は過去に登壇経験があって、頑張ったらいけるよと励ましてくださり、じゃあ応募してみるかってなりました。ちなみに2箇所に応募したのですが内容は同じです。一般の方では解説、インタラクティブの方では実践という形に分けて応募しました。

岩崎
岩崎

私は上長から発表してみないかとお声がけいただいたパターンですね。部門内で発表したい人を募ってまして、私は手を挙げなかったのですが何かの雑談の時に発表しちゃいなよって言われて、気がついたら応募することになってました(笑)

CEDEC2025 エンジニアリング分野対談インタビュー

落ちたらどうしようという不安はありませんでしたか?

インタビュアー
インタビュアー

応募のきっかけは様々ですね。ところで、応募する時に落ちたらどうしようと言う不安はありませんでしたか?

高橋
高橋

応募前に社内でレビューをしてもらったので安心度を高めることができました。幸いにも発表者が多い会社なので頼めたのですが、周りに発表経験者がいない場合はどんだけ不安なんだろうというのは結構想像できますね。

木幡
木幡

そんなに不安がなかったパターンです(笑)落ちるかもしれないということをそもそもよく分かっていませんでした。不安がなかったと言うとかっこいいですが、単に不安になる手前の話でしかなくて、出してみようぐらいの気持ちしかありませんでした。

岩崎
岩崎

落ちるデメリットって特にない気がするんですよね。

木幡
木幡

そうですよね。落ちたって言われるわけでもないですし。

高橋
高橋

正直ここで落ちることよりも、採択されて発表した後のアンケートの方が怖いですね、はい。

山城
山城

同じくそう思いました。

岩崎
岩崎

応募の時点ではそんなにコストかからないと言うか。採択後に準備するのはそれなりにコストかかるのでしくじったら嫌だなという気持ちになりますね。

山城
山城

初応募で驚いたことと言えば、応募時に講演概要を結構しっかり書かないといけないんだなって思っていました。量が多いと感じたくらいで、CEDECに応募することへの不安は特にありませんでしたね。

岩崎
岩崎

私は逆で、むしろこれだけでいいの?という感覚でした。出来上がったパワーポイントを提出させるぐらいなのかと思ってました。

山城
山城

確かにおっしゃる通り、最初は多いなと思ったのですが、完成した後に応募した方が良かったと思うぐらい準備が大変でした(笑)

岩崎
岩崎

本当はちゃんと準備してから申し込むぐらいが良いかもしれないですけど、思いつきで申し込んで、受かったら細かいこと考えようぐらいでも間に合っちゃうぐらいの応募フォームですよね。

山城
山城

あと、落ちたとしても内容を強化して次年度に出すことに特に制約ないですよね?

増田
増田

ないです。

山城
山城

であればもう、全然気軽ですね。

安明
安明

まさにそういうパターンで自分は何回か出しました。2020年でダメだったものをブラッシュアップさせて2024年に採択されました。なのでレベルアップ方式ぐらいの気持ちでもいいかもしれないです。

岩崎
岩崎

もしかすると、おそらく多くの会社がそうなんじゃないかと思うのですが、勝手に申し込んじゃダメってところが多いと思うんです。となると上長に言う方が敷居高いかもしれないですよね。

高橋
高橋

そうかもしれない(笑)

岩崎
岩崎

上長から言われた場合は業務なんですけど、自分からやりたいと言った場合、業務時間を使って準備するの?って空気感になりそうで。

安明
安明

そうですね。

岩崎
岩崎

弊社は申し込みに前向きなのでどちらかと言うとみんな申し込めって言う空気感があるんですが、そうでない場合もあるでしょうから、その場合は、結構きついのかなと思いますね。

安明
安明

自分の場合はプロジェクトの内容ではなかったので、これをやりたいですって言った時に「何のため?」って言われたらどうしようかなと言うのはありました。ただ、外部活動をやるタイミングで必ず聞かれることだとは思うので、こんな感じで返されるんだというのを知れるという意味では良かったのかなって思います。

岩崎
岩崎

明日からすぐ使えるテクではないですが、大体面談とかすると上長に「君何かやりたいことある?」って聞かれると思うんです。そう言う時にいつかCEDECで発表するのが夢ですとか言っておくとその後やりやすくなるかなとは思いますね。

CEDEC2025 エンジニアリング分野対談インタビュー

応募したことによるメリットはありますか?

インタビュアー
インタビュアー

さまざまなご意見ありがとうございます。応募前に周りの方にレビューいただくことで不安が軽減されていくというのは確かにその通りですね。あと、応募前にコストがかかるわけでもなく、落ちたことがバレるわけでもなく、そう考えると応募するデメリットはなさそうです。一方で、応募したことによるメリットはありますか?

高橋
高橋

ステッカーがもらえる、以外ですよね(笑)

木幡
木幡

自分がやってたことをまとめることができるのはあるのかなと思ってます。業務時間内に振り返りの機会ってあんまりない、と言うかすぐ次のプロジェクトにアサインされてしまうことが多いと思います。まとめをやらないといつかそのしっぺ返しがくると思うので、まとめをする言い訳の一つとして応募を使っていただけるといいなと思います。

山城
山城

いいですね。

木幡
木幡

あと普通に社内に情報共有する手掛かりにもなりますよね、落ちたとしても。採択されたら練習として社内共有できますし。

岩崎
岩崎

初回限定かもしれないですが、申し込むことで「え、これだけ?」という感覚が味わえますね。落ちたらどうしようって不安になるぐらいコストをかける必要はないと思います。

山城
山城

今までやってきたことの中にネタあるかな?の振り返りにはなった気がします。

増田
増田

応募する時に自分の仕事を言語化するので、仕事の理解度が高まりますよね。自分の中だけでメモするより他人にどうやったら伝わるかを考えるので、ご自身の業務の棚卸しにはなるのかなと思います。

CEDEC2025 エンジニアリング分野対談インタビュー

応募を迷われている方にメッセージをお願いします。

インタビュアー
インタビュアー

ありがとうございます。まだまだ聞きたいことはたくさんあるのですがそろそろ時間となってまいりましたので最後の質問です。ここまでインタビュー記事を読んでくださった方の中で、まだ応募を迷われている方の背中を押すメッセージをお願いします。

増田
増田

年に一度の業務の棚卸しとして応募そのものがいい機会になると思ってます。自分のやりたいことや今後のキャリアとか含め、考える良い機会になると思いますので、特に僕のように個人事業主でお仕事されている方は普段クライアントワークでお忙しいと思いますので、こういう機会を生かしていただけると嬉しいと思っています。

高橋
高橋

CEDECの審査はクローズな形で行われますので応募は気軽にできますよ。本当に文章をいれてポチっとやるだけです。話すネタには鮮度というのが多分あると思いますので、タイミングを逃さず、まずは応募いただくのが良いかなと思います。

岩崎
岩崎

自分の場合はいつか画期的な発明をしたら申し込もうと思ってたんです。でも会社から何か話してって言われて、うーんって頭ひねったら意外と話すネタがいっぱいあったんですね。だから自分では別に大したネタないと思っていても、実はそこに何かしらの発見とか工夫っていうのはあるはずなんです。なのでいつか話せたらいいなあじゃなくて、もう話すって決めてネタ探しをすると結構みなさんネタを持ってるんじゃないのかなと言う。そしてそのネタは、自分で価値ないと思っていても意外と価値がある気がしています。なので気軽にポチッとボタンを押して欲しいなと思います。

安明
安明

自分も友人からこれ役に立つんじゃないの?っていう話がスタートラインでした。自分ではそう思ってなかったとしても、成功失敗含め経験談というのは役に立つ可能性があります。応募の時点で確実なものという風に気を張るよりは、ちょっとでも思い当たるところがあればまず応募をしてもらえるといいんじゃないかなと思います。

山城
山城

みなさんおっしゃってる通りなのですが、この内容って当然かなと思っても、他者にとっては新鮮な情報だったりします。全ての内容がその人のためになることはないかもしれませんが、一部でも勉強になることは多いのかなって思っているので、みんなやってるかもしれないけど一回応募してみようという気軽な気持ちでボタンを押して欲しいなと思います。

木幡
木幡

もう言うことなくなっちゃいましたよ(笑)ちょっと被ってしまいますが、結構みなさんいろんなことを考えられていると言うか、それぞれにいろんなやり方があると思います。プロジェクトに限らず、いろんな会社、いろんな現場の工夫や情熱、感性も含めて共有して欲しいなと思います。

インタビュアー
インタビュアー

本日はみなさんお忙しい中ありがとうございました。このインタビュー記事を読んで、応募してみようと思われた方は講演者公募のご案内ページをご一読の上ぜひ応募してみてください。運営メンバー一同、みなさまからの応募を心よりお待ちしております!

CEDEC2025 エンジニアリング分野対談インタビュー