戦い続けるための自動化技術~テクニカルサウンドチームの取り組み
髙橋 みなも
中西 哲一
木幡 周治
- セッション分野
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SND(サウンド)
- セッション関連分野
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ENG
- セッション難易度
- 求められるスキル
- ・ゲームエンジン、オーディオミドルウェア、オーディオ制作ツールなどでの各種オーディオ制御の仕様提案や設計に関わる可能性がある、または興味がある方
・ゲーム開発で、オーディオ領域でのテクニカルリード、テクニカルサポートの経験がある方 - 得られる知見
- ・ボイス整音におけるクリエイターの「勘所」を再現するためのアルゴリズムの工夫
・リアルタイム空間計測・リバーブ・遮蔽・回折表現に必要な考え方 - 写真撮影 / SNS投稿
セッション内容
クリエイティブなこだわりを詰め込む時間をより多く生み出すため、自動化できる部分は極力自動化してゆきたい。バンダイナムコスタジオでは、テクニカルサウンドチームが中心となってサウンド開発ワークフローの効率化・自動化を推進しています。このセッションでは、私たちテクニカルサウンドチームの最新の取り組み事例を2つピックアップしてご紹介します。
◆演技違いを考慮したボイス音量自動調整
膨大なボイスファイルの整音作業。ラウドネスを揃えても聴感音量がいまいち合わない、結局は話者にあわせたコンプの微調整が必要、クリエイティブとは言えない作業にクリエイターの貴重な時間を投じていいのか・・・?ラウドネス計測プリフィルタのカスタマイズ、動的なスレッショルド変更、AIによる演技判定など、演技レンジを残したままボイス音量を自動調整できるアルゴリズムの実現を目指しました。
◆仕込みのいらない自動リバーブ・遮蔽・回折システム
レベルの広大化・複雑化、建物や地形の破壊による変化への追従、ユーザ作成レベルへの考慮・・・さまざまシチュエーションに合わせた空間音響を再現するための仕掛けを個別に仕込む手法ではとても追いつかない時代における現実的なソリューションとして、空間計測の工夫や専用リバーブを含む「仕込みのいらない」自動リバーブ+空間音響表現システム(遮蔽・回折)の開発に取り組みました。
講演者
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髙橋 みなも
株式会社バンダイナムコスタジオ
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中西 哲一
株式会社バンダイナムコスタジオ
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木幡 周治
株式会社Prismaton