ゲーム業界におけるリアルタイム通信プロトコルの最適な選択肢を探るラウンドテーブル 2025
竹原 涼
後藤 ゆき
- セッション分野
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ENG(エンジニアリング)
- キーワード
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サーバー
- セッション難易度
- 求められるスキル
- ・プロトコル(特にリアルタイム通信)に関する基本的な知識および実装・運用経験
・ゲームにおけるリアルタイム通信の基本的な知識および実装・運用経験 - 得られる知見
- ゲームのリアルタイム通信プロトコルに関する知見やノウハウ。
- 写真撮影 / SNS投稿
セッション内容
当ラウンドテーブルは、ゲームのリアルタイム通信で使用されるプロトコルに関する情報交換を通じ、業界全体でリアルタイム通信の品質向上を目指すことを目的としています。
本年は、CEDEC 2023 のラウンドテーブルおよびその後発足した「ゲームリアルタイム通信プロトコル コミュニティ (https://github.com/TakeharaR/game-realtime-protocol)」での議論を踏まえ、より具体的なトピックや事例について情報交換を行います。
# 事前議題の募集について
以下の分類に沿って、事前に「Google フォーム」にて議題を募集し、当日はその議題に沿って議論を進めます。
※事前議題提出無しでも議論には参加可能&当日の議題提案も受け付けます
議題の詳細の確認及び回答については https://forms.gle/84eUbo4iGJEzJfQF7 よりお願い致します。
募集の締め切りは 2025/7/19 19:00 を予定しています。
1. マルチプロトコル戦略
特定のプロトコルがブロックされる環境下での切り替え手法など、マルチプロトコル戦略に関して議論を行います。
・通信品質に影響を与えないシームレスなプロトコル切り替えの実装や運用例
・Happy Eyeballs の実装や運用事例
・保守やテスト環境に関するノウハウ
・UDP/RUDP 以外のプロトコルでリアルタイム性を確保するための工夫や事例
2. 通信制御技術
標準的な実装では得られない、ゲーム特有の要件にフォーカスした制御アルゴリズムに関して議論を行います。
・標準の輻輳・再送制御アルゴリズムではなく、独自のアルゴリズムの実装や運用事例
・ストリームとデータグラムにおけるパフォーマンス比較や実測データの事例
・制御アルゴリズムの評価方法や環境構築に関するノウハウ
・クライアント、サーバ実装における最適化
3. 暗号化とパフォーマンス最適化
セキュリティと通信パフォーマンスの両立に関して議論を行います。
・暗号化を敢えて行わないケースとその理由、運用上のリスク管理方法
・暗号化アルゴリズムのパフォーマンスへの影響や強度に対する評価手法
・軽量な暗号アルゴリズムの採用事例
4. 技術者育成と知識普及
高度、複雑化するリアルタイム通信におけるプロトコル関連技術を、如何に効率的に基礎から実践レベルまで教育し次世代に伝えていくかについて議論を行います。
・拡大する基礎知識への対応
・特に大規模なゲームのリアルタイム通信における勘所をどう養うか
・様々な実環境への対応策やノウハウの蓄積
# プロトコルに関する注意事項
当講演での「プロトコル」とは、以下のものを指します。
・TCP、UDP、QUIC のように RFC が策定された標準プロトコル
・QUIC Datagram のような標準拡張プロトコル
・RUDP のような準標準(draft 止まりの)プロトコル
・gRPC のようにオープンであるが標準ではないプロトコル
・各社で独自拡張が行われているプロトコル
# 議題・議事録の公開について
事前に頂いた議題および当日の議事録は、後日 CEDEC Digital Library 及び「ゲームリアルタイム通信プロトコル コミュニティ」にて公開いたします。
講演者
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竹原 涼
個人
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後藤 ゆき
個人