第25位/鈴井賞

地獄のバケツリレー
木村 貴信

セガゲームス/デザイナー
審査員得点合計:7点 一般得点合計:66点 (第13位)

 初回のPERACON2011にて「私、降ります!!」で最優秀となった株式会社セガゲームスのデザイナーさん。続くPERACON2012では「いろこい!」が第17位/ファミ通賞に選ばれたものの「バイナリィ夫婦」との二重投稿で初の失格者でもある。PERACON2013は「Let's 快温生活!」で第22位/海道賞、PERACON2014は「戦国愛人形(せんごくアイドール)」で第49位/高崎賞、PERACON2015は「アケシメリズム」で第28位で二度目の海道賞を獲得している。2016年は応募がなく引退かと思われたが、2017は木村作品らしいデザインで復帰している。
 投稿者コメントは「最近だとスプラトゥーンインスパイアと思われそうですが、どちらかというとエイリアンです。バケツの中の流体をどうコントロールするか掘り下げたかったのですが、「バトンタッチ」とあまり関係ないので割愛しました。」

【鈴井 匡伸】B社で社会人の新人時代にバケツリレーであらゆる搬入搬出をしたのを思い出しました!絵柄も雰囲気もヤバさもすごく味があって遊んでみたいです!

【三上 浩司】バトンタッチを比較的ストレートにバケツリレーに置き換えましたが,渡すものが「超ヤバイ汁」で武器にもなるところは工夫があります.床に穴が開くところも,落とし穴に使ったり逆に自分が動きにくくなるなど,リスクとリターンがありそうなので好きです.

【朝日 征治】「抗超ヤバイ汁成分で施設を覆えばいいだろ!」というツッコミはともかく、遊んでみたいと思える内容でした。昔のゲームのパッケージみたいな、にぎやかで楽しげなシートの見た目も良いと思います。邪魔するモンスターに汁をかけるのが、一石二鳥の選択肢なので、「常にそうするのが最善手」となってしまわない工夫は必要だと思いました。また予め配置した仲間にバケツリレーでショートカット」になる理由が、ちょっと分かりませんでした。

【簗瀬 洋平】バケツリレーネタは他にもあるが、一ひねりある&具体的なゲームプレイが想像できるという点で評価。

【山田 倫之】カジュアルゲームとしてはあり。深みが足りないか。

【石川 淳一】

【末弘 秀孝】

【細山田水紀】ゲームウォッチであるといいなと思いました。

【松永 純】操作が煩雑なのでは?と感じました。シチュエーションやビジュアルはすごく面白い。

【横山 裕一】超ヤバイ汁! 受ける! 資料も綺麗でまとまっているが、これゲームどう進めるか(プレイヤーがね)全く想像できない。面白いのに、惜しいなぁ

【下田 賢佑】うーん。惜しい。これ、1人で操作キャラ切り替えてプレイしたら絶対イライラするだけで面白くないんですよ。絶対にマルチプレイにすべきなんです。1人だと無事に運び出すことだけが目的になっちゃう。作業ゲーです。けどマルチプレイだと、こぼして穴開けちゃった人を皆でいじったり、失敗しちゃっても皆で笑い合えるゲームになるはず。そこに気づかなかったのが惜しい。楽しそうな雰囲気が伝わってくるだけにもったいないです。

【岩谷 徹】絵の雰囲気はいいね!

【河上 京子】テーマには外れてないが、好きじゃない

【徳留 和人】前説が溶けてますよ。

【馬場 保仁】設定がちゃんとあり、やることもちゃんとわかる、あと1つ遊びにユニークさあれば

【平魯 隆導】設定としては独創的で面白いと思うのですが、コントロール方法がアクションゲームっぽい入力方式でデザインされている点に違和感を感じました。キャラも多いので、ひとつひとつの操作は極力シンプルにした方が良いように思います。

【遠藤 雅伸】単なるバケツリレーに関するテーマを示した雰囲気提案。思いついたことだけで書くのではなく、ちゃんとそれが破綻していないか、おかしくないかを吟味してから書くこと。このレベルのバイオモンスター研究所が、給電トラブル程度でバケツリレーしなければならない状態にはならないのが常識の範囲。

【塩川 洋介】ぱっとみのアイデアはキャッチーでおもしろそうで良いです。ですが、もう少し実際のゲームプレイを想定して、練り上げてほしかったです。企画書の絵と操作方法から考えると、スタート地点で受け取ったバケツを、ゴール地点付近まで「こぼすか、こぼさないか、ハラハラしながら運ぶ」という1人アクションゲームに思えます。しかし、それではバケツリレーではないな、という印象です。また、企画書の絵が俯瞰視点で、敵や仲間の配置など、全体のマネジメントを楽しませたいようにも見えるのですが、その場合は、バケツの傾きに集中させる操作方法と合っていない印象です。(バケツリレーの醍醐味は多人数だと思うので、複数のキャラクターやギミックやアイテムなどを駆使したタワーディフェンス風のゲームの方が、親和性は高いかなと感じました。)