第10会場
8月21日(水)
16:40 〜 17:40
レギュラーセッション(60分)
リアルタイム光学エフェクトの深淵へ~究極表現への道と位置~
- セッション分野
- ENG (エンジニアリング)
- セッション関連分野
-
VA
- キーワード
- レンダリング
- セッション難易度
- 受講スキル
- ・現在光学エフェクトでどこまでの表現が可能かに興味のある方
・ポートレート等の「玉ボケ」においてエフェクトと実写との間に表現力の隔たりや不満を感じる方
・ポストエフェクトを高速に高品質化する手法に興味のある方
・現行の光学エフェクトの表現力をある程度把握していることが望ましい
・CEDEC2012/2019の弊社資料に目を通しているとより理解を深めやすい
- 得られる知見
- ・現在リアルタイムで可能な光学エフェクトの限界的な表現
・従来と一線を画す表現に必要な要素とその実装手法
・高品質な表現を負荷を少なく実装するための工夫やアイデア/考え方のヒント
・今後ポストエフェクトにどのような進化が可能か/予想されるかといった展望
- 写真撮影 / SNS投稿
- 通訳の種類
- なし
セッション内容
リアルタイムCGにおけるポストエフェクト(ポストプロセッシングエフェクト)は、20年前の黎明期から大きく進化しています。
被写界深度やレンズフレア、モーションブラーといった光学的なエフェクトも、ある程度の写実性を達成していると言えるでしょう。
「ボケ表現」を例に取ると、スキャッタリング手法による滑らかなボケ、絞り羽根形状や口径食(レモンボケ)、収差シミュレーションによるボケ味の表現なども可能になっています。
しかし、それでも実写の巨大な「玉ボケ」などと比較すると、やはりその複雑さ、ディティール感などには依然として大きな隔たりがあります。
本セッションでは、実写レベルの光学エフェクトを実現するために従来のリアルタイム表現では足りない要素(一例として波動光学による回折模様など)を明らかにし、追加負荷の少ない実用的な実装手法とその結果を紹介します。
また、現状ではリアルタイム処理は難しくとも、将来可能になると予想される表現や、残された課題の解決技術などの展望も紹介します。