第10会場
8月21日(水)
18:00 〜 19:00
レギュラーセッション(60分)
IPv6向けNATの台頭と新たなNAT挙動を理解・対応実装を学び、変化するIPv6環境に備えよう!
- セッション分野
- ENG (エンジニアリング)
- セッション関連分野
- セッション難易度
- 受講スキル
- ■ TCP/IP, UDP/IP, Socketプログラミング, NAT越えに関する基礎知識
■ 家庭用ルータに関する基礎知識
■ IPv6・IPv4/IPv6共存技術に関する基礎知識 - 得られる知見
- ■ IPv6向けNATの挙動、及び、今後の標準化・普及に対する理解
■ IPv6のゲーム通信において考慮すべきNATの影響、及び、対応するクライアントの実装手法 - 写真撮影 / SNS投稿
- 通訳の種類
- なし
セッション内容
インフラコストの削減・サーバを近くに置けない地域でより快適に遊んでもらうためにP2P通信を用いるのは有効な手法だ。とりわけ前者は円安・インフレによりタイトルの運用コストへの影響が大きくなっており、昨今重要度が増している。
P2P通信を採用する場合にはフォールバックとしてサーバ経由の通信を併用することが多いが、ご存知の通りIPv4の枯渇・通信品質劣化により、P2P通信がうまくいかずにサーバ経由の通信が増えてしまう傾向が近年続いている。
この問題はタイトルのIPv6対応とユーザ環境のIPv6普及が有効打となり終止符が打たれると思われてきたのだが、ここにきて、IPv6のP2P通信環境に暗雲が立ち込めてきたのだ。
このセッションでは、弊社タイトルのP2P通信ログとIETFで議論されている内容を元に、現在確認されているIPv6向けNATの種類を整理し、IPv4時代の分類では対応できない、新たな挙動定義を提案する。そして、それらを判定するための実装、及び、各判定結果から分かるゲームのIPv6通信へ与える影響・P2P通信を行うための対応実装について、自社ライブラリの対応事例と合わせて解説を行う。