第1会場
8月21日(水)
15:00 〜 16:00
レギュラーセッション(60分)
消費社会の宗教:ファンダム・カルチャー
- セッション分野
- AC (アカデミック・基盤技術)
- セッション関連分野
- セッション難易度
- 受講スキル
- 哲学・思想、心理学に関心がある方
- 得られる知見
- ファンダム・カルチャーの現状と問題点、ファンダム・カルチャーを作り出すファン心理とその宗教との類似性、ファンダムが「善い」宗教であるための条件
- 写真撮影 / SNS投稿
- 通訳の種類
- なし
セッション内容
「推し活」という日本独自の呼び名まで生んだファンダム・カルチャーは、2010年以降若年層から高齢者まで広がるメジャーな娯楽となり、日本社会でも大きな経済効果を生む一大産業と化しました。個人の幸福(ウェルビーング)実現のために有効だという点から「推し活」を推奨する動きが強まる一方で、ファンが依存症や中毒状態に近い状態に置かれていること、献身的なファンを搾取するかのようなファン・マーケティングが行われている点など、ファンダム・カルチャーの問題点も顕在化してきています。この講演では、ファン心理の両義性について、宗教との類似性をふまえつつ解説し、ファンダムが「善い」宗教であるためには何が重要なのかを考えます。