受講スキル | 基本的な3DCGの知識(ポリゴン、スプライン、シェーディング、OpenGL/GLSL、テセレーション) |
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受講者が得られる | Catmull-Clark サブディビジョンサーフェスの性質と GPU でのレンダリング方法、OpenSubdiv API の利用法、Ptex を活用した新しいワークフロー構築のアイディア |
セッションの内容
OpenSubdiv は Pixar が開発した高性能サブディビジョンサーフェスライブラリを提供するオープンソースプロジェクトです。アルゴリズムは RenderMan のコードに基づいており、過去15年以上の Pixar の映画制作で実証されたセミクリースシャープネスや階層エディットなど、キャラクターアニメーションに重要な機能をすべてサポートし、その演算結果は RenderMan と完全に一致します。CPU・GPU での並列実行に対応したカーネルを備え、また最新のGPUで強力にサポートされているテセレーションハードウェアを活用することで、非常に高速に精細な曲面をアニメーションしながら描画することができます。OpenGL、DirectX、OpenGL/ES、OpenCL、CUDA、OpenMP など様々な API、またWindows、Linux、OSX、Android など多様なプラットフォームに対応します。
このセッションでは OpenSubdiv の基本的なアーキテクチャ・ API の解説から、Ptex displacement を使ったサンプルアプリケーションの作り方を紹介、ゲームエンジンや制作ツールなどに組み込むための知識を提供します。
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手島 孝人
ピクサー・アニメーションスタジオ
Studio Tools Department
Software Engineer
1974年、山梨県甲府市出身。京都大学工学部卒、筑波大学大学院ビジネス科学研究科経営システム科学専攻修了(MBA)。1996年(株)ナムコ入社、アーケードゲームの製品開発に携わる。1999年より(株)ポリフォニー・デジタルにて「グランツーリスモ」シリーズの開発に参加。2011年渡米し、ピクサーアニメーションスタジオ・スタジオツール部門にて映画制作用アニメーションツール Presto の開発を担当。OpenSubdiv 開発チーム。
《講師からのメッセージ》