レギュラーセッション

アラブ諸国のゲーム市場・産業、2023年の現状と将来  ~何故サウジアラビアは日本のゲーム会社の株を買い、ゲームに5兆円超を投資するのか?~

講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月23日(水) 16:30 〜 17:30
講演ルーム
第9会場
受講スキル

・家庭用・PC・モバイルゲームのマーケティングに関する一般的な用語の知識(サブスクリプションモデル、ARPPUなど)。

・中東についての前提知識は必要ない構成になっていますが、欧米や中国など海外進出の知識をお持ちの方、家庭用・PC・モバイルゲームについての欧米のニュースをご存じの方のほうが、より深い理解を得られます。

得られる知見

・サウジアラビアのゲームビジネスへの投資の背景

・アラブ諸国のゲーム市場・産業についての最新の量的・質的情報

・サウジアラビアやアラブ諸国の企業と適切な協力関係を作るための考え方

セッションの内容

サウジアラビアの政府系ファンド、Public Investment Fund(PIF)の子会社であるSavvy Games Groupは、2022年9月にゲーム・eスポーツ企業へ総額1420億リヤル(約5兆4700億円)の投資を行うことを発表しました。

すでにPIFは任天堂やカプコンなどの株を取得しており、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子殿下が設立したMiSKの傘下企業はSNKを買収しました。

こうしたサウジアラビアの積極的なゲームビジネスへの投資や活発な活動にはどのような背景があるのでしょうか?

今回は現地調査やヒアリング、最新のデータを元として、サウジアラビアを中心にアラブ諸国のゲーム市場・産業について解説し、日本企業が今後この地域とどのように付き合っていけば良いのかについて、知見を提供します。

佐藤 翔

ルーディムス株式会社

代表取締役社長

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<講演者プロフィール>

京都大学総合人間学部卒、Thunderbird School of Global Managementで国際経営修士(MSGM)を取得。ヨルダンのゲーム業界団体勤務後、株式会社メディアクリエイトで『新興国ゲームビジネスレポート』の主筆を五年以上務めた。『ゲームの今』で東南アジアのゲーム産業についての項を担当執筆。ゲーム特化型アクセラレーター、GameFoundersのメンターや、サウジアラビアのHope Hackathonのメンター、インドのNASSCOM GDCの国際ボードメンバーを歴任。マレーシアのLevel Up KL、中国のCasual Connect、サウジのArabnet Riyadhなど世界十カ国以上で講演。2023年2月に中東協力センターが現地政府機関・商工会議所と開催したリヤド・ジッダ・ダンマームの三都市におけるサウジ・エンタメセミナーで招待講演を実施。日本でもCEDECの他、講演多数。

<受講者へのメッセージ>

CEDEC2013で『アラブ諸国の家庭用ゲーム市場』として登壇させていただいてから今年で10年目となります。その間、アラブ諸国は産業面でも市場面でも大きな拡大を遂げました。日本のゲーム業界でも投資家として重要な存在感を示すようになる中で、サウジアラビアを含むアラブ諸国とどのように付き合っていけばよいのかお悩みの担当者の方も多いと思います。今回の講演を通じて、サウジアラビアとどのように協力していけば良いのか、何かしらのイメージを掴んでいただければ幸いです。
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