「作ること」と「価値を生むこと」はなぜズレるのか:アウトプットと価値の断絶を乗り越える
飯沼 亜紀
- セッション分野
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PRD(プロダクション)
- キーワード
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QA
- 対象プラットフォーム
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なし
- セッション難易度
- 求められるスキル
- 本セッションの理解にあたって、特別なスキルは必要ありませんが、以下のような経験があるとより具体的に理解しやすくなります。
・ゲームやプロダクト開発において、機能は完成しているのに期待した価値が出なかった経験
・開発チームと経営・ビジネス側で、成果の捉え方が噛み合わなかった経験
・納期・スコープ・品質といった制約の中で、意思決定に悩んだ経験
プロダクトマネジメント、プロジェクトマネジメントやアジャイル開発の知識があるとより理解は深まりますが、必須ではありません。現場で何かしらの「うまくいかなさ」を感じたことがあれば十分です。 - 得られる知見
- 本セッションでは、「作ること」と「価値を生むこと」がなぜ噛み合わないのかを、開発チームとステークホルダー間の対立構造として理解できるようになります。その上で、アウトプット指標とユーザー価値指標のズレを、会話の順序、KPIの因果設計、小さな実験の運用といった具体的な手法によって橋渡しする方法を学びます。結果として、価値を「理解させる」のではなく、組織として「成立させる」ための実践的な視点と、日々の意思決定にすぐに適用できるフレームを持ち帰ることができます。
- 写真撮影 / SNS投稿
セッション内容
「作ること」と「価値を生むこと」が噛み合わないという問題は、多くのチームで経験されているのではないでしょうか。機能は増えているのに体験は改善しない、予定どおりに進んでいるのにユーザーの反応が伴わない。この背景には、開発チームと経営などのステークホルダーが、異なる指標で成果を見ているという構造的な対立があります。両者の視点はどちらも正しいにもかかわらず、そのままでは噛み合わず、衝突やすれ違いを生みます。
本セッションでは、この断絶を「アウトプット脳」と「ユーザー価値脳」という2つの思考様式の違いとして整理します。なぜ価値の重要性が理解されていても組織は変わらないのかを、評価・時間軸・指標の設計といった観点から明らかにします。その上で、会話の順序、KPIの設計、小さな実験の回し方といった観点から、両者をつなぐための具体的な設計方法を紹介します。
精神論ではなく、現場で再現可能な構造設計手法として、価値志向を「理解させる」のではなく組織として「成立させる」ための実践論を共有します。
講演者
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飯沼 亜紀
無所属
講演者プロフィール
様々な業界・フェーズの企業においてプロダクトマネージャーとしてプロダクト価値最大化と事業変革をリードした経験を持つ。プロダクト領域としては複雑なオフラインオペレーションとデジタルUXを統合したサービスデザインを得意としている。現在はプロダクトマネジメントやプロダクト開発組織構築、新規事業立ち上げに関するコンサルティングに従事し、企業の持続的成長を支援するとともに、noteや書籍などでプロダクトマネジメントの実践知を発信している。プロダクトマネージャーの選抜制クローズドコミュニティ「PM Jam」主宰。著書に「Noを伝える技術」(翔泳社)。
受講者へのメッセージ
もし「作ること」と「価値を生むこと」が噛み合わないと感じたことがあるなら、このセッションはきっと何かのヒントになるはずです。
私自身、プロダクトマネージャーとしてさまざまな現場に関わる中で、同じような問題に何度も直面してきました。価値を重視しようとしても会話が噛み合わない、良かれと思ってやったことが評価につながらないという悩みを抱えましたが、その多くは個人のスキルや意識ではなく、組織の中にある構造によって生まれていました。こういった課題の対処方法として「対話しましょう」とよく言われますが、それで解決したら苦労しないよという気持ちは今も変わりません。
本セッションでは、そうした経験をもとに、異なる価値観の間にある断絶を乗り越える方法を具体的なコミュニケーション設計の観点からお話しします。難しいフレームワークを覚える必要はありません。日々の会話や意思決定の中で少しの工夫が必要なだけです。すでに答えを持っている人のための話ではなく、「うまくいかなさ」に向き合っている人のための話をします。