セッション一覧

アカデミック・基盤技術

公募 アカデミック・基盤技術   2コマ連続 タイムシフト配信:あり

しゃべる人狼知能~人工知能による自然言語人狼対戦

日時 : 8月30日(水) 14:50〜17:30
形式 : CEDEC CHALLENGE
難易度 : 甘口(学生含めどなたでも)
写真撮影 :
SNS公開 :
資料公開 : 不可
受講スキル
人狼、人工知能、対話システム、自然言語処理などに興味のある方。特に前提知識は必要としません。
受講者が
得られるで
あろう知見
人狼を自動プレイする人工知能エージェントと、それを通じて自然言語処理、対話システムのエンターテインメント分野の応用可能性の知見が得られます。

セッションの内容
会話で騙し、説得し、推測するゲームである人狼を、参加チームが作成するシステムにより自然言語(日本語)で自動対戦させる初めての試みです。対戦の概要、意義、結果の解説に加え、人間との対戦も予定しています。人間と会話するプログラムである対話システムの将来と応用について、ぜひご一緒に考えたいと思います。

講演者プロフィール

狩野 芳伸

狩野 芳伸
静岡大学
情報学部 行動情報学科
准教授
経歴:
静岡大学情報学部行動情報学科准教授。博士(情報理工学)。
2001年東京大学理学部物理学科卒業、2007年同大学院情報理工学系研究科博士課程単位取得退学。同特任研究員、科学技術振興機構さきがけ研究者などを経て、2014年より現職。試験問題の自動解答(大学入試:ロボットは東大に入れるか、司法試験)、学術論文のテキストマイニング、電子カルテの処理と自動診断支援、文生成、人狼知能プロジェクトの自然言語部門など対話システムの構築、といった自然言語処理の研究を、人間により近いシステムという観点から進めている。
著書:「人狼知能で学ぶAIプログラミング~欺瞞・推理・会話で不完全情報ゲームを戦う人工知能の作り方」(マイナビ出版)、「人狼知能 だます・見破る・説得する人工知能」(森北出版)
《講演者からのメッセージ》

人狼知能大会では、従来の「人狼言語」によるプロトコル部門に加え、新たに日本語による自然言語部門がスタートしました。コンピュータは機械を、そして人間を、騙すことができるのか。その嘘を見破り信頼を得ることができるのか。先の長い課題ですが、現状をご紹介しつつ、みなさまと今後の展開、技術的な課題をご一緒に考えてみたいと思います。今回の見どころのひとつは、自然言語による機械vs人間の対戦デモでしょうか。すこしでも参加型のセッションになるよう工夫して、みなさまのご参加をお待ちしています。

稲葉 通将

稲葉 通将
広島市立大学
大学院情報科学研究科 知能工学専攻
助教
経歴:
平成24年 名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了,同年広島市立大学大学院情報科学研究科助教,現在に至る.対話システム,対話処理に関する研究に従事.(博士(情報科学)).情報処理学会,人工知能学会,言語処理学会各会員.
《講演者からのメッセージ》

日本語によって会話する人狼知能「言語処理部門」は,これまでの人狼言語によって会話する「プロトコル部門」と比べ,格段に難しいチャレンジといえます.しかし,人と一緒に人狼がプレイできる人工知能の実現のためにはこれを避けて通ることはできません.とはいえ,全く会話が成り立たないかといえばそんなことは無く,意外と高度なやりとりができる(ように見える?)こともあります.本セッションでは,デモと同時に技術的な解説も行いますので,言語処理の技術に興味がある方も是非ご参加ください.

篠田 孝祐

篠田 孝祐
電気通信大学
大学院情報理工学研究科
助教
経歴:
2004年 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 博士後期課程終了。博士(知識科学)、現在、電気通信大学 大学院情報システム学研究科 助教として、社会デザインのための自己組織化構造の研究に従事。マルチエージェントシステム、大規模社会シミュレーション、複雑系ネットワークに興味をもつ。人工知能学会、情報処理学会各会員。
《講演者からのメッセージ》

人狼知能大会の今後の展開のためにも,みなさまのご意見,ご参加,ご支援のほどよろしくお願いいたします

大澤 博隆

大澤 博隆
筑波大学
システム情報系
助教
経歴:
2009年慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻博士課程修了。2009年慶應義塾大学訪問研究員および米国MIT AgeLab特別研究員。2010年JSPS特別研究員PDに採択され、国立情報学研究所へ出向。同年から2011年にかけて、JSTさきがけ専任研究員に従事。2011年より2013年まで、慶應義塾大学理工学部情報工学科助教。2013年より現在まで,筑波大学大学院システム情報系助教。2017年より筑波大学人工知能科学センター研究員。ヒューマンエージェントインタラクション、人工知能の研究に従事。共著に「人とロボットの<間>をデザインする」「人狼知能 だます・見破る・説得する人工知能」。人工知能学会、情報処理学会、日本認知科学会、ACM等会員。博士(工学)。
《講演者からのメッセージ》

コミュニケーションをしながら相手の意図を読み、相手を説得する、という社会的知能は、人工知能の領域の中で、もっとも再現が難しい分野です。こうした知能の実現によって、ビデオゲームに登場するキャラクターや、ビデオゲーム自体が、一段とプレイヤーの意図を推測することができ、それに寄り添ったゲームが実現できるようになると考えられます。人狼知能プロジェクトの開催するコンテストは第3回を迎えますが、本年はいよいよ、私たちの話す言語「自然言語」へのチャレンジ部門が始まります。興味のある方、ぜひお越しくださいませ。

片上 大輔

片上 大輔
東京工芸大学
工学部 コンピュータ応用学科
教授
経歴:
2002年東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。同年東京工業大学大学院総合理工学研究科助手。2007年同大学同研究科助教。2010年東京工芸大学工学部コンピュータ応用学科准教授を経て、2017年教授。現在に至る。人工知能、ヒューマンエージェントインタラクションに関する研究に従事し、近年は主に人狼知能、雰囲気工学に関する研究を行っている。ちなみに将棋棋士にも人狼をやっている同じ名前の方がおられるようなのでいつかお会いしたいと思っている。 主な著書に「人狼知能 だます・見破る・説得する人工知能(森北出版)」がある。
《講演者からのメッセージ》

人狼を行う人工知能の大会も、今年から自然言語部門が始まり、人狼知能同士が言語で戦いを行うようになってきました。高度なやり取りを目指して戦うAI同士の戦いを観ながら、今後の新しい世界を皆様と共有できたらと思います。

大槻 恭士

大槻 恭士
山形大学
学術研究院
准教授
経歴:
1993年東北大学大学院工学研究科情報工学専攻博士課程修了
博士(工学)
統計的言語モデル,音声情報処理,知能ロボティクスなどの研究に従事.
ボランティアで.NET版人狼知能ライブラリ&サーバを開発したことがきっかけで,人狼知能プロジェクトに参加.プロジェクトでは主にプラットフォーム開発を担当.前回の人狼知能大会に参戦するも予選落ち.今回は予選突破を目指す.
著書:人狼知能で学ぶAIプログラミング(共著,マイナビ出版)
《講演者からのメッセージ》

自然言語を用いた「しゃべる人狼知能」による競技部門がスタートし,人狼知能大会もいよいよ次のステージに入ります.他のエージェントの言葉を自分のエージェントが解釈できるか,はたまた自分のエージェントの言葉が他のエージェントに伝わるか,この緊張と興奮を皆様と共有できたら存外の幸せです.
そして,従来の「会話プロトコルを用いた人狼知能」競技はレベルアップ! バージョンアップした会話プロトコルで,参戦者のアルゴリズムとプログラミングテクニックに挑戦します.私も参戦する予定ですが,果たして予選を突破できるのか? 当日をお楽しみに!

共同研究・開発者

鳥海 不二夫(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻・准教授)

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