7/23 第3会場 公募 10:50-11:50 60 レギュラーセッション

『モンスターハンターストーリーズ3』LLM×VLMで拡張する自動プレイエージェントの構築と運用

野村 直弘

平田 雄大

崎山 僚太

セッション分野
ENG(エンジニアリング)
セッション関連分野
PRD
キーワード
LLM/VLM
QA
自動テスト
対象プラットフォーム
コンシューマ
PC
セッション難易度
求められるスキル
・AI(大規模言語モデル等)のゲーム開発への活用方法に興味がある方
・画面情報に基づくゲームプレイエージェントの構築に興味がある方
・ゲームのQAの効率化について興味がある方
得られる知見
・VLM(視覚言語モデル)とLLM(大規模言語モデル)等を組み合わせたAIエージェントの実装手法
・自然言語による対話や、指示を通じてAIのプレイスタイルを動的に変更する仕組みの実装手法
・QA結果を分析して自動で必要なタスクを実行し続ける自動運用システムの知見
写真撮影 / SNS投稿
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セッション内容

本セッションでは『モンスターハンターストーリーズ3 』を対象に、人間と同じ環境下で自動プレイを実現するAIエージェントの構築および運用手法について紹介します。
RPGである本作は、多くの育成要素やパラメータ管理、豊富なバトル組み合わせによるデバッグなど、アクションゲームとは異なる課題が生じます。
こうした課題に対し、VLM(視覚言語モデル)、LLM(大規模言語モデル)、空間認識、UI解析など複数のAI技術を組み合わせることで、ゲーム開始からエンディングまでの自動攻略を実現しました。
バトルでは、VLMによる状況認識とLLMによる戦術立案を組み合わせることで、仕様書に基づいた論理的な判断が可能になり、敵タイプや戦況に応じた最適行動を自律的に選択できます。
さらに、実行結果に応じてテスト内容を柔軟に変化させる運用AIにより、システム全体を24時間365日自律的に稼働させることが可能になっています。
本エージェントを通じて、QAの効率化と自動化が大幅に向上した事例についてお話しします。

講演者

  • 野村 直弘

    野村 直弘

    株式会社カプコン

    CS第二開発統括 システム基盤部 ソリューション開発室

    講演者プロフィール

    2016年に株式会社カプコンへ入社。
    『モンスターハンターストーリーズ3』では自動プレイシステムをはじめとした様々な効率化施策を担当。
    過去には『EXOPRIMAL』でエネミー部門のリードプログラマーを担当。

    GCC24にて「超大量のエネミーとの戦闘を実現する事例紹介」で登壇。
    CEDEC2025にて「『モンスターハンターワイルズ』ゲーム開発の限界を超える!先端技術を駆使した自動プレイシステム」で登壇。

    受講者へのメッセージ

    開発規模が拡大する中、クリエイティブな業務に注力するための「開発の効率化」が不可欠です。
    その効率化に向けてデバッグ機能が進化した結果生まれた「開発環境と製品版における動作差異」という新たな課題への弊社のアプローチをご紹介します。
    皆様の今後の開発の一助となれば幸いです。

  • 平田 雄大

    平田 雄大

    株式会社カプコン

    CS第二開発統括 システム基盤部 ソリューション開発室

    講演者プロフィール

    2021年に株式会社カプコンへ中途入社。
    ソリューション開発室に所属し、エンジニアとして技術による開発効率化を担当。
    入社後は『EXOPRIMAL』にて、プレイヤーの代わりに動作するボット機能の開発に従事。
    その後、デバッグ用途の自動プレイ機能の実装を進め、現在はAI技術を活用した自動プレイによるテスト自動化に取り組む。
    製品版パッケージを対象としたQA効率化を目的に、現場で利用可能な仕組みの構築・検証を行っている。

    受講者へのメッセージ

    本講演では、AI技術を活用した自動プレイによるテスト自動化について、実際の開発現場での取り組みを交えて紹介します。
    試行錯誤の中で得られた知見や、導入時に直面した課題、その解決に向けた工夫を中心にお話しします。
    QAやテスト自動化、開発効率化に関心のある方にとって、現場での取り組みを考えるヒントとなれば幸いです。

  • 崎山 僚太

    崎山 僚太

    株式会社カプコン

    CS第二開発統括 システム基盤部 ソリューション開発室

    講演者プロフィール

    2014年に株式会社カプコンへ入社。
    入社後はプレイヤーアクションの設計・実装を中心に従事し、
    現在は自動プレイシステムの構築・運用を担当。
    自動プレイ技術を活用したテストの自動化や、QA(品質保証)業務の効率化を推進し、開発現場の品質向上に取り組んでいる。
    これまでに携わった主なタイトルは『モンスターハンターフロンティア』『EXOPRIMAL』『モンスターハンターワイルズ』など。

    受講者へのメッセージ

    本セッションでは
    製品版パッケージを対象とした自動プレイを実現するにあたって得られた知見や工夫を中心に紹介します。
    人間と同じようにプレイするシステムがどのようにゲームを攻略しているのか、
    最新技術だけに頼らず確実性や安定性を重視した工夫など紹介させてください。

共同研究・開発者

阿部 一樹(株式会社カプコン)
石原 景太(株式会社カプコン)
上林 憲司(株式会社カプコン)