背景アーティストのための景観生態学入門
鈴木 重雄
丹羽 英之
堀田 亘
石井 正人
- セッション分野
-
VA(ビジュアルアーツ)
- キーワード
-
TA
- 対象プラットフォーム
-
なし
- セッション難易度
- 求められるスキル
- 特になし
- 得られる知見
- 背景制作の場面で、現実の生態系の形成プロセスや配置パターンを考慮した「自然な」成果を得るためのヒントを、景観科学の研究者から得ることができる。
- 写真撮影 / SNS投稿
セッション内容
景観生態学という学問をご存知でしょうか?現実世界の生態現象を、景観スケールで解明し、自然と調和した社会インフラのデザインに活かしてきました。この景観生態学の知見を、ゲームにおける自然な背景表現に活かせる可能性があることを提起します。ゲームの背景制作の場面で、日常的に抱かれる自然環境の表現に対する疑問や関心事項に対して、森林、河川、水辺、地形、植生変化などを専門とする若手・中堅の景観生態学者が、いくつかのトピックを取り上げて、解説をしていきます。
講演者
-
鈴木 重雄
駒澤大学
文学部地理学科 教授
講演者プロフィール
2005年 専修大学大学院文学研究科修士課程地理学専攻を修了。2008年 広島大学大学院国際協力研究科博士課程後期開発科学専攻を修了。博士(学術)。2017年より駒澤大学文学部地理学科に着任。
『基礎から学ぶGIS・地理空間情報』(2024年、古今書院)、『地理を学ぼう 地理エクスカーション』(2015年、朝倉書店)などを分担執筆。受講者へのメッセージ
竹林などの人の生活圏の中に存在する植生を研究してきました。CEDEC2026では、景観生態学のセッションで、自然景観の読み解き方をお話しできればと考えております。
-
丹羽 英之
京都先端科学大学
バイオ環境学部 教授
講演者プロフィール
神戸大学農学部卒業、京都大学地球環境学大学院博士課程修了。専門は景観生態学、植生学。おもな著作に『景観生態学』(2022年、共立出版)、『自然によりそう地域づくり』(2025年、共立出版)、『図説日本の里山─73の里山のくらしと生物多様性』(2025年、朝倉書店)、『森林生態系の保全管理』(2025年、共立出版)など。
受講者へのメッセージ
景観生態学とゲームの接点、どのような議論になるか楽しみにしています。
-
堀田 亘
国立環境研究所
気候変動適応センター 研究員
講演者プロフィール
北海道大学大学院農学院博士後期課程修了。現地調査とコンピュータシミュレーションを組み合わせて、気候変動が森林景観に与える影響や、気候変動下における森林景観管理に関する研究に取り組んでいる。
受講者へのメッセージ
景観生態学とゲームの世界の双方の視点からの議論を楽しみにしております。
-
石井 正人
NiX JAPAN株式会社
技術戦略部 次長・グループマネージャー
講演者プロフィール
NiX JAPAN株式会社 技術戦略部 次長・グループマネージャー。広島大学大学院生物圏科学研究科修了。博士(学術)、技術士(建設部門・環境部門)。河川・自然環境を専門とする建設コンサルタントとして、自然と調和した社会インフラの計画・設計に従事している。研究分野は景観生態学、植物生態学、里山保全。実務ではGIS、3Dモデル、AI技術を活用した環境解析、計画にも取り組む。ドライブが好きで、3Dラリーゲームやレースゲームの愛好家でもある。本講演では、景観生態学に関わりゲームプレイヤーでもある立場から、最新3Dゲームにおける自然景観表現の魅力と可能性を考察する。
受講者へのメッセージ
私は普段、河川や自然環境を扱う建設コンサルタントとして仕事をしています。一方で、休日には各地でドライブしたり、自宅でラリーゲームやレースゲームで世界中の森林や山岳地帯、河川沿いの道を走ることを楽しんでいます。
本講演では、景観生態学の知見を用いて、最新3Dゲームに描かれる自然景観を読み解いてみたいと考えています。
背景アーティストの皆様が求める表現に十分応えられるかは分かりませんが、景観生態学の視点から見ることで、なぜその景観が自然らしく感じられるのか、あるいはどのような法則が背景の説得力を支えているのかを考えるきっかけになれば幸いです。