The Third Between Us: 見えない存在感を複数人で共有できる聴触覚バイブロスケープ
沈 家宜
宣 辰
沈 襲明
吉田 貴寿
- セッション分野
-
AC(学術研究)
- 対象プラットフォーム
-
なし
- セッション難易度
- 求められるスキル
- 特になし
- 得られる知見
- エンターテインメントにおける複数人で共有される空間音響やバイブロスケープで構成された視覚情報を提示しないメディアとしての可能性
- 写真撮影 / SNS投稿
セッション内容
The Third Between Us(TTBU)は、複数人の間で生じる“見えない存在感”を探求する共有型聴触覚体験である.私たちは,たとえ姿が見えなくても,物音や振動といった感覚情報を通して,「誰かがそこにいる」という気配や存在感を知覚している.さらに,周囲の人々と視線などの共同注意を共有することで,「一緒にいる」という共在感覚を生み出している.
本プロジェクトでは,空間音響と触覚を組み合わせた聴触覚バイブロスケープを用いて,複数人で目に見えない存在感を共有できる聴触覚体験を提案する.体験者がヘッドホンと触覚アクチュエータを通じて“見えない存在“を複数人で同時に知覚することができる.あえて視覚情報を使わないことで, 視線や身振りなどを通じた現実空間の他者との非言語コミュニケーションを維持することができる.
講演者
-
沈 家宜
慶應義塾大学
大学院メディアデザイン研究科 リサーチャー
講演者プロフィール
2024年に立命館大学理工学部を卒業後、2026年に慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程を修了。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)Embodied Media Project にて視覚に依存しない「存在感」のデザインをテーマに、空間音響と触覚を使ったマルチユーザー体験のデザインを行い、現在、同研究室にて研究員として存在感や経験共有に関する体験デザインに取り組む。
受講者へのメッセージ
私たちは、視覚に頼らなくても、音や振動、空気の変化から、身のまわりの人や出来事を感じ取ることができます。
本体験では、同じ空間にいる複数の体験者が、音と振動を通して「見えない気配」を共有します。
身体を通して他者や空間とつながる感覚と、スクリーンを超えた共在感を、ぜひ体験してください。 -
宣 辰
慶應義塾大学
大学院メディアデザイン研究科 学生
講演者プロフィール
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程在籍。中国美術学院視覚伝達デザイン専攻卒。視覚デザイン、UI/UX、VR/MR、身体性メディアを横断し、UnityやArduinoを用いた多感覚インタラクションの制作・研究に取り組む。現在は身体方向に応じた聴触覚拡張などのマルチメディアデザイン体験の開発を行っている。
受講者へのメッセージ
視覚表現とインタラクションを横断した体験設計について、制作・研究の事例を交えながらお話しします。少しでも参考になれば幸いです。
-
沈 襲明
慶應義塾大学
大学院メディアデザイン研究科 特任助教
講演者プロフィール
英国マンチェスター大学で経済学学士号取得後、スタートアップや戦略コンサルに従事。2025年に慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)博士号取得。ユーザー中心手法で医療・芸術分野の新興技術デザインを探究し、ACM CHIやUIST等HCI主要会議に論文を発表、CHI Best Paper Award受賞。現在はJSTムーンショットProject Cybernetic beingでユーザーと包摂的な技術・社会システムを共創中。
受講者へのメッセージ
本体験では、空間音響と身体に伝わる振動を通して、視覚に頼らずに他者の存在を感じる、複数人で共有可能な聴触覚体験を探ります。
HMD/視覚に頼らない没入型メディアとして、ゲームやエンターテインメントにおける可能性をぜひ体験してください。 -
吉田 貴寿
慶應義塾大学
大学院メディアデザイン研究科 特任助教
講演者プロフィール
2023年 東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了、博士(情報理工学)。2019年に米MIT MediaLab修士課程にて Program of Media Arts and Sciencesを修了後、日本科学未来館事業部にて展示空間の体験デザインに従事。現在、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)Embodied Media Project にて、知能化された生活空間における体験デザインに取り組む。日本VR学会論文賞、孫正義育英財団アラムナイ、総務省異能vationジェネレーションアワード受賞、IPA未踏アドバンスト事業採択。
受講者へのメッセージ
実空間をフル活用したコンテンツ制作に興味のある方は必見です!私たちの開発した”共有型バイブロスケープ”という新しいメディアによって、「目には見えないのに聞こえる&肌で感じる」新しいコンテンツを制作することができるようになるでしょう。