プログラム

招待 ENG  

現実感のあるドライビングシミュレータの開発と応用

日時 
8月22日(木) 14:50~15:50
形式 
レギュラーセッション
受講スキル

・自動車の運転に興味がある方
・自動車のシミュレーションに興味のある方
・自動車の運転シミュレーションに興味のある方

受講者が得られる
であろう知見

自動車運転のバーチャルな世界でのリアリティの実現方法とその効果。
世界最高レベルのリアリティを追求したドライビングシミュレータの開発経緯

セッションの内容

ドライビングシミュレータ(DS)は、自動車の走行を映像や加減速度発生装置などを活用して模擬する装置であり、自動車の研究開発においては、実車では危険が伴う実験や、特定の条件下で自動車を走行させる実験などに主に活用されています。
交通事故を未然に防ぐ予防安全システムの評価を目的としてドライバ運転特性を正確に把握するため、ドライバに模擬運転であることを極力感じさせない、限りなく実走行に近い試験環境を追及し、世界最高レベルの現実感、臨場感が感じられるDSを開発しました。
今回開発したDSでドライバは、直径7.1mのドーム内に設置された実車に搭乗し、ドーム内の球面スクリーン全体(360度)に映し出される映像に合わせて運転操作を行います。その際ドームは精密なコンピューター制御のもとターンテーブル、傾斜装置、振動装置などを作動させながら、縦35m、横20mの世界最大級の範囲で移動することで、右左折時を始めとした様々な運転パターンにおいて、走行時の速度感、加減速感、乗り心地を忠実に模擬します。さらに走行音の効果も加わり、ドライバは、限りなく実走行に近い走行感覚を体感することが可能となりました。このDSの技術とそれを用いた実験例を紹介します。

  • 米川 隆

    米川 隆

    トヨタ自動車株式会社

    東富士研究所 制御システム先行開発部 第2制御システム先行開発室

    プロフェッショナルパートナー

    1974年3月 日本大学理工学部卒業
    1974年4月 トヨタ自動車工業株式会社入社
    1974-2001年 車両運動性能分野で車両実験評価技術の開発
    2002-2013年 予防安全性能分野でドライビングシミュレータの開発
           ドライビングシミュレータを用いた予防安全性の研究
    1999年 5月 第49回自動車技術会賞 論文賞
        「Handling Analysis with Vehicle Dynamics Simulator」
    2007年5月 自動車技術会 フェロー
    2008年度 日本機械学会賞(技術功績)
         「交通事故低減に向けた予防安全技術に関する研究開発」
    2009年 自動車技術会JSAEエンジニアレベル認定
        JSAEフェローエンジニア【車両運動性能・安全、実験・研究】

    《講師からのメッセージ》

    自動車の運転感覚のリアリティを追求したドライビングシミュレータの開発秘話を紹介します。
    自動車の開発現場におけるシミュレーション技術が エンターテイメントの自動車運転ゲームの参考になればと思います。

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