受講スキル | ゲームAIに興味のある方 |
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受講者が得られる | 人間とコンピュータのゲームにおける新しい付き合い方に関する将棋を例とした知見 |
将棋プログラムはもっぱら強くするという目標を掲げて研究開発が進められてきたが、その目標は近い将来にトッププロ棋士に勝つことが視野にはいってきて達成されつつある。
人間に喜んでもらうという目的に立ち戻ると、次に期待されるものの一つは個性を持つ将棋プログラムの実現と考えられる。
2010年に初めてプロ棋士に勝った「あから2010」は4つのプログラムの合議であったが、観戦者はそれぞれのプログラムに一定の個性を感じて擬人化して楽しんでいた。
このパネルでは「あから2010」の開発者に個性という観点から将棋プログラムを論じてもらう。個性という観点は将棋プログラムだけでなくいわゆる「ボット」全般に通じると思われる。
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松原 仁
公立はこだて未来大学
システム情報科学部複雑系知能学科
教授
公立はこだて未来大学複雑系知能学科教授.1959年東京生.
1986年東大大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了.
同年通産省工技院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所.
2000年より現職.
人工知能全般,ゲーム情報学,エンタテインメントコンピューティング,観光情報学などに興味を持つ.
観光情報学会会長,人工知能学会副会長,コンピュータ将棋協会理事,コンピュータ囲碁フォーラム会長,
ロボカップ日本委員会理事.著書に「将棋とコンピュータ」,「コンピュータ将棋の進歩」シリーズ,「先を読む頭脳」など.《講師からのメッセージ》
保木邦仁
電気通信大学
特任助教
2003年東北大学理学研究科化学専攻修了(理学博士)。同年よりトロント大学化学科博士研究員。2006年より東北大学にて研究員、助手として教育研究に従事。2010年より電気通信大学特任助教。著書「ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか」(角川新書、共著)。
《講師からのメッセージ》
伊藤 毅志
電気通信大学
電気通信学部情報工学科
助教
電気通信大学情報理工学研究科助教.昭和39年生愛知県出身.囲碁、将棋などの思考ゲームを中心に、プレーする人間の思考や学習などの認知過程の研究や対戦して楽しいゲーム研究に従事.UEC杯コンピュータ囲碁大会実行委員長.5五将棋大会などの思考ゲームのコンペティションの企画遂行、世界コンピュータ将棋選手権広報担当など、コンピュータ思考ゲームのコンペティションや公開対局の企画運営を行なう.コンピュータ将棋協会 (CSA) 理事.コンピュータ囲碁フォーラム (CGF) 理事.
《講師からのメッセージ》
山下 宏
プログラマ
1995年東北大学工学部資源工学科卒業。(株)富士通を経てフリーランス。
将棋(AI将棋)、囲碁ソフトの開発に従事。コンピュータ囲碁フォーラム理事。《講師からのメッセージ》
金子 知適
東京大学
准教授
東京大学大学院総合文化研究科准教授.GPS将棋開発チームの一員.東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了.博士(学術).同大学大学院総合文化研究科助手,助教を経て2012年より現職.
《講師からのメッセージ》