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コンピュータ囲碁研究の動向

日時 
8月22日(水) 17:50~18:50
形式 
Co-Located Event
受講スキル

ゲームAIに興味のある方
思考ゲームのアルゴリズムに関心のある方

受講者が得られる
であろう知見

コンピュータ囲碁で成功したモンテカルロ木探索の手法の紹介。さらにその可能性と限界。
 他のゲームAIへ活かす可能性について。

今年3月に、世界最強のコンピュータ囲碁プログラム「Zen」が武宮正樹九段に置碁(4子)で勝利を収めた。
世界でも普及している思考ゲームの中でも囲碁は、情報学的に見て最も探索空間が広く、局面の評価方法が難しいため、長い間、強いプログラムを作るという人間の挑戦を拒んできた。
コンピュータ囲碁研究は、2006年に現れたモンテカルロ木探索の手法がひとつのブレークスルーとなって、ここ数年、長足の進歩を遂げている。本パネルでは、コンピュータ囲碁研究の略史を概観し、一昨年ころからコンピュータ囲碁界でトップを走り続けている「Zen」の技術的特徴について開発者の一人である加藤英樹氏にご紹介いただく。
また、9路盤で「Zen」と対戦した経験のある大橋拓文五段から、コンピュータ囲碁の特長や限界について話っていただく。

  • 伊藤 毅志

    伊藤 毅志

    電気通信大学

    電気通信学部情報工学科

    助教

    電気通信大学情報理工学研究科助教.昭和39年生愛知県出身.囲碁、将棋などの思考ゲームを中心に、プレーする人間の思考や学習などの認知過程の研究や対戦して楽しいゲーム研究に従事.UEC杯コンピュータ囲碁大会実行委員長.5五将棋大会などの思考ゲームのコンペティションの企画遂行、世界コンピュータ将棋選手権広報担当など、コンピュータ思考ゲームのコンペティションや公開対局の企画運営を行なう.コンピュータ将棋協会 (CSA) 理事.コンピュータ囲碁フォーラム (CGF) 理事.

    《講師からのメッセージ》

    あから2010では、合議アルゴリズムを提唱し、その効果を検証しました.あからでの成功は個性の異なる4つプログラムを合議させることで、合議の効果を高めたのではないかと思っています.コンピュータにも個性があるということを理解していただけるデータを示したいと思っています。

    加藤英樹

    加藤英樹

    チーム DeepZen

    代表

    1953年生東京都出身.
    1977年東京工業大学工学部電子物理工学科卒業.
    1980年東京工業大学工学理工学研究科情報工学専攻修了.
    1980~1982年東京工業大学助手.
    1982~2001年(株)富士通研究所勤務.
    2006~2010年東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻博士課程.
    コンピュータ囲碁フォーラム理事.

    大橋拓文

    大橋拓文

    日本棋院東京本院

    五段

    昭和59年5月25日生 東京都出身
    菊池康郎氏(緑星囲碁学園)に師事
    平成14年入段、 同年二段、15年三段、18年四段、23年五段

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