受講スキル | プログラマブルシェーダ技術に関する一般的な知識。 |
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受講者が得られる | 従来の表現とは一線を画すフォトリアリスティックなボケ味の表現をリアルタイムに行うためのノウハウ。 |
大きく以下の2つの内容となる。
・光学に基づいたボケ味の表現(実践編)
・アナモルフィックレンズエフェクト
光学に基づいたボケ味の表現(実践編):
CEDEC 2008 において提案した「光学に基づいたボケ味の表現」を、パフォーマンスの向上した現在のGPUで実装した結果の紹介と、実用化に際しての工夫や最適化などのノウハウの紹介などを行う。
スキャッターベースの被写界深度表現そのものは日本では2007年には既に実用化されている。欧米でも2011年頃に各種エンジンで発表されているが、あくまで絞りの形の画像をマッピングしているだけであり、残念ながら写真で見られるような収差を含むボケ味の表現には至っていない。
本セッションでは、あくまで実用的でかつ従来にはないリアリティのあるボケ味を表現することを目標とする。
アナモルフィックレンズエフェクト:
映画でよく用いられる特殊なアナモルフィックレンズ(アナモフィックレンズ)によって発生する、特徴的なレンズフレアやボケ味の表現について紹介する。
何故そのような特徴的な効果が現れるのかという光学的な現象の解説から、シェーダを使った実装方法までを紹介する。
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川瀬 正樹
シリコンスタジオ株式会社
リサーチ&デベロプメント部
リード・ソフトウェアエンジニア/シェーダ・アーキテクト
「ダブル・スティール」シリーズのグラフィクスエンジンを開発。擬似HDR/グレアフィルタなどのシェーダ技法を考案。現在は「シリコンスタジオ株式会社」にて研究開発に従事。CEDEC/GDCなど技術講演多数。CEDEC AWARD 2009 プログラミング・開発環境部門ノミネート。