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招待セッション SND

適切な音量について考える~ゲームオーディオのラウドネス基準はどうあるべきか?~

日時 
8月22日(水) 13:30~14:30
形式 
招待セッション
受講スキル

ゲームオーディオの開発に従事するサウンドデザイナーやオーディオエンジニア。コンテンツの音量差に疑問や興味を持たれている方々。

受講者が得られる
であろう知見

放送業界におけるラウンドネス標準化への取り組み。ゲームオーディオにおける同問題の解決に向けたヒント。

放送・音楽業界におけるラウドネス(音量)基準の有識者を招き、ゲームにおけるラウドネスはどうあるべきか議論します。

  • 瀧本 和也

    瀧本 和也

    株式会社カプコン

    大阪制作部サウンド制作室

    シニアサウンドエンジニア

    1992年、東京のポスプロスタジオ業務に就き、放送、映画等のミキシングを経験後、1997年にカプコンに入社。
    入社後はバイオシリーズ、モンスターハンターシリーズ等、カプコンのほぼ総てのタイトルに関わり、カットシーンのミキシング、楽曲のレコーディング、ミキシング等を担当。また、ゲーム音響制作現場のシグナルリファレンス策定や、現場環境の整備、ゲームの発音に関するミキシングの視点からのアイデアを制作者と議論し、クオリティアップの下支えを行っている。

    ・AES-UK 35th International Conference Audio for Games / Techniques for building virtual worlds
    ・CEDEC2010 / パネルディスカッション 「ゲームオーディオ」 ~ 未来への提言 ~
    ・CEDEC2010 / ラウンドテーブル 「日本のクリエイターが考えるゲームオーディオ」—リファレンス(基準)レベルとアウトプットを考えよう −
    ・AES-Tokyo 40th International AES Conference / Spatial Audio
    ・CEDEC2011 / 5年後のゲームオーディオの行方 ~エモーショナルなゲームオーディオの実現のために~
    その他多数

    《講師からのメッセージ》

    「人の感じる音量」それがラウドネスです。その測定と運用が放送業界で始まります。日本だけではなく、欧米を含めた世界標準として一つのアルゴリズムによる計測が一般化する中で、ゲームの音量をどう考えるべきでしょうか?
    多様なプラットフォーム、場所、再生機器。すべてを包括した基準を決定するのはとても難しいことです。
    しかし、ラウドネス測定という新しい手法は、もしかしたらゲームオーディオの質をも変えることになるかもしれません。
    適正な音量、バランスの良いダイナミクス。ユーザーが顔をしかめながらリモコンでテレビの音量を下げるようなことの無い音声再生を業界全体で考えたいと思います。

    松永 英一

    松永 英一

    株式会社フジテレビジョン

    技術局 制作技術センター 制作技術部

    エクゼクティブエンジニア

    1979年 (株)フジテレビジョン入社 放送部に配属。マスター、回線系を担当
    1981年 制作技術部音声に異動 以降、一貫して音声業務に従事
    その間「ミュージックフェア」、「僕らの音楽」などの音楽番組、
    「夕やけニャンニャン」「クイズ・ドレミファドン」「なるほど!ザ・ワールド」などの
    バラエティー番組及びドラマ、映画の音声を担当
    1999年 文化庁芸術祭優秀賞受賞ドラマ「少年H」の音声を担当
    2002年 バレエ「ドラゴン。クエスト」で日本プロ音楽録音賞放送部門優秀賞受賞
    2009年 民放連技術委員会の下部組織である「テレビ音声レベルWG」の主査を担当
    2010年 ARIB「スタジオ音声作業班」に委員として参加
    2011年3月 ARIB TR-B32策定(PGリーダーとして参加)
    2011年5月 NAB技術規準T032策定
    現在、本年10月1日のT032適用に向けて、関連団体、地方への周知を行っている。

    《講師からのメッセージ》

    テレビ放送においては、民放連は2012年10月から、NHKは2013年4月からラウドネス運用を開始します。日本ケーブルテレビ連盟でもラウドネス運用を行う予定だと聞いています。テレビ受像機にはテレビ放送以外に、ゲーム、Blue-rayネットなどがつながり、現状はそれぞれのメディアごとに音声レベルもマチマチです。(同じメディアでも、コンテンツごとにマチマチなのかもしれません)各メディアのレベルが揃うことは、必ず利用者の利便性向上になります。今回のCEDECを契機に、各メディアの音声レベルの整合性が取れる様に議論が展開していくことを期待しています。

    川崎 義博

    川崎 義博

    株式会社ポニーキャニオン

    プラットフォーム部 配信進行グループ

    マネージャー

    入社後、レコーディング、マスタリング、フィールドレコーディング、PA、MA等、様々な現場を経験して現在に至る。
    ■受賞暦■
    主催:日本オーディオ協会、日本音楽スタジオ協会、日本ミキサー協会、日本レコード協会等(略称)

    第14回日本プロ音楽録音賞 部門C「ニューパッケージメディア」最優秀賞
    Sara Smile/市原ひかり(Tp Jazz)

    第17回日本プロ音楽録音賞 部門A「2chパッケージメディア クラシック、ジャズ等」優秀賞
    Close Your Eyes/Woog San(Vox Jazz)

    第18回日本プロ音楽録音賞 部門A「2chパッケージメディア クラシック、ジャズ等」優秀賞
    SCENES/小林桂(Vox Jazz)

    北原 恵一

    北原 恵一

    株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント

    JAPANスタジオ インターナルデベロップメント部 サウンド&ビデオグループ

    シニアサウンドデザイナー

    1999年 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント入社。
    以降、様々なゲームタイトルのサウンドデザインに携わる。
    ゲームタイトルだけでなく、PlayStation®3、PlayStation®Vitaなど
    ハードウェアのシステムサウンドデザインなども手掛ける。

    中西 哲一

    中西 哲一

    株式会社バンダイナムコスタジオ

    P&S部門 サウンド部

    ヘッドサウンドデザイナー/課長

    株式会社バンダイナムコスタジオ サウンド部所属。1996年(旧ナムコ)入社。エースコンバットシリーズのサウンドディレクターやリッジレーサーシリーズを中心に数多くのプロジェクトに携わってきました。サウンド開発に幅広く精通し、サウンドデザイナーとプログラマの橋渡し役を行うテクニカルなサウンドデザイナーとして活躍。社内サウンドフレームワーク「NUSOUND(エヌユーサウンド)」の開発ディレクター。数多くの講演実績を持ち、CEDEC2012運営委員 サウンド分野主担当も務める。Twitter(nakany765)、 Facebook(facebook.com/nakany765)

    《講師からのメッセージ》

    本年もCEDEC運営委員として業界の技術推進に寄与できるよう務めさせて頂きつつ、いくつかの講演に参加します。今年のトピックは何といっても放送業界におけるラウドネス基準の導入です。ゲームオーディオはこれにどう追従してゆくべきでしょうか?コンテンツごとの音量感を揃えるためには、会社や業界の枠を超えた連携が必要となります。皆で考えて取り組んでゆきましょう。よろしくお願いします。

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