アカデミック・基盤技術
消極的なユーザのための◯◯システム
- 日時
- 8月28日(金) 14:50~15:50
- 形式
- レギュラーセッション
- プラットフォーム
- その他
受講スキル | ゲーム開発に関する基礎知識 |
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受講者が得られるであろう知見 | 積極的なネットワーキング活用やスキルの向上、時間の確保などを行わない消極的ユーザを確保するための具体的な工夫 |
セッションの内容
古来より、内気さや消極性というのは否定的な意味合いで捉えられ、コミュニティ内で忌避されたり訓練による解消を促されたりしてきました。しかしインターネットが発展した今、人々が随意的もしくは不随意的に生活の中で関わりを持つコミュニティの数やメディアコンテンツの量が増大しており、現代人はいついかなる時、どんな対象においても積極的であることはもはや難しくなってきています。あなたも気乗りのしない会合参加や、疲れている時に端末に届くメッセージへの対応に辟易することはありませんか?
ゲームも例外ではありません。次々と実装されるサービスが告知され、それを広めるためにSNSを活用し、友達の多いユーザがより活躍して友達を増やす……そんな状態に疲れてしまうユーザも数多く存在します。
今や消極性は誰の中にもあると言えるかもしれません。我々は消極性を改善すべきスキルではなく、食べ物の嗜好などと同様に、ある対象に関する個人の一つの属性あるいは過渡的かつ反復的な状態と捉え、積極性や消極性に左右されずに多様な人々が共存できる社会を目指し、それを支援する研究活動および社会提言を行っているのが我々消極性研究会です。
本セッションでは「消極的な人々」のためのシステムではなく、万人に取って便利であるため消極的なユーザでも憶せず、遠慮せずに使う事の出来る仕組みやそういったものをデザインするための知見について具体的な例を挙げ、解説していきます。
講師プロフィール
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栗原一貴
津田塾大学
学芸学部情報科学科
准教授
物議を醸すシステム開発を得意とする情報科学者。 2012 Ig Nobel Prize winner.
http://unryu.org《講師からのメッセージ》
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簗瀬洋平
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社
クリエイティブ・ストラテジスト
Unity Technologies Japan クリエイティブ・ストラテジスト
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科付属KMD研究所リサーチャー
超人スポーツ委員
1995年よりシナリオライター、ゲームデザイナーとして「ラングリッサー」「グローランサー」シリーズや「ワンダと巨像」「Folks Soul失われた伝承」「魔人と失われた王国」などのゲーム開発に携わる。
2012年より研究者として「StratoJump」「誰でも神プレイできるシューティングゲーム」などインタラクティブシステム、コンテンツを通じて主観的体験に関する研究を行っている。《講師からのメッセージ》
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渡邊恵太
明治大学
総合数理学部先端メディアサイエンス学科
講師
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西田健志
神戸大学大学院
国際文化学研究科
准教授
情報技術によってコミュニケーションの様々な問題を解決し、「コミュ力」がなくても大丈夫なコミュニケーションの環境を作ります。
http://www2.kobe-u.ac.jp/~tnishida/index-jp.html