受講スキル | 各種表示技術について関心のある方。拡張現実感を実現するインタフェース技術やその応用に関心のある方。 |
---|---|
受講者が得られる | ヘッド・マウンテッド・プロジェクター、再帰性反射スクリーンを利用した表示技術についての知識や、エンターテイメント応用の可能性 |
「ARカプセル」とは、モニタ画面を通じることなく、仮想空間のキャラクターや3Dモデルを、高い存在感をもって現実空間と合成して表示する技術です。この技術によって、目の前にゲームのキャラクターを「召喚する」といったことがよりリアルに表現できるほか、自分の体の一部が怪物の体になる、というような演出が可能になる等、今までになかったエンターテイメントの可能性が広がります。
ポスターではこの技術について紹介し、エンターテイメント用途の応用等について論じます。また、「百聞は一見にしかず」「百見は一体験にしかず」ですので、ポスター前のスペースを利用して、「ARカプセル」を実際に体験できるようにしたいと考えています。実際には、来場者にプロジェクターつきのヘルメットを被って頂き、円柱型スクリーンを眺める形になります。
「ARカプセル」を開発した発端としては、既存のARアプリケーションに対する不満点が挙げられます。近年、ARToolkitなどを利用したARアプリケーションが注目を集めていますが、動画においては、現実とまさに融合しているように見えるものの、直接アプリケーションを体験した場合には、最終的にはモニタ画面を通じて表示するため、リアリティのなさにがっかりすることがあります。
「ARカプセル」では、プロジェクタとカメラを合体させて頭部に搭載して使用し、またプロジェクタの投影先には、姿勢推定用のマーカーと円柱型スクリーンを使用します。任意の視点から見た映像をリアルタイムに生成し、円柱型スクリーンに投影することによって、肉眼で直接見ることのできる、存在感のある表示を実現します。
-
浜中 誠
フリーランス
プログラマー
(有)クロムシックス設立に参加。Windows向けRPG制作に関わる。
Luaスクリプトの組み込みに関する書籍「スクリプト言語による効率的ゲーム開発 C/C++へのLua組込み実践」を執筆。
現在フリーランス・プログラマーとして活動。