受講スキル | 知識や経験は必要ありません。どなたでも体験していただけます。 |
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受講者が得られる | ヘッドホンやイヤホンに振動刺激を付加したデバイスを展示いたします。 |
サウンドキュア(リビングテクノロジ社製)[1] やフィールドビート(パナソニック電工社製)[2] のように、AVコンテンツの音響信号を振動刺激として全身に提示する体感音響装置が数多く開発されている。体感音響装置とは振動装置が内蔵された椅子であり、音響信号に含まれる衝撃音や環境音等を皮膚振動刺激として全身に提示する事によって高い臨場感を再現するものである。
体感音響装置は、映画館やテーマパーク等の娯楽施設では使用されるケースが多いが、個人使用ではあまり普及していない。この要因として、一般家庭にとって体感音響装置は比較的大きな家電である事と安価ではない事が考えられる。
我々は振動刺激を提示する部位として耳に着目し、ヘッドホン等のウェアラブルオーディオデバイスに振動装置を組み込む事によって、携帯可能で簡素な体感音響装置を目指す。従来の体感音響装置では振動提示部位が全身であるために衝突音や環境音等については自然に臨場感を拡張できたが、音声については不自然な強調になってしまっていた。本装置は耳に振動刺激を提示するため音声をより自然に拡張でき、まるで他者に耳元で囁かれているような感覚も再現できる。本研究では、ウェアラブルオーディオデバイスにおいて音響信号に触刺激を付加することによって、音響のリアリティ高めると共に音響素材の魅力やコンテンツとしての可能性をさらに広げたいと考えている。
本セッションでは、ヘッドホン型とイヤホン型のデバイスを展示し、音響信号を触刺激によって拡張する試みについて積極的に議論したいと考える。
参考文献
[1] サウンドキュア:http://www.livingtec.co.jp/main/products/roi/roi_01.html
[2] フィールドビート:http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=EP4200
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福嶋 政期
電気通信大学大学院
総合情報学専攻
博士後期課程1年
2008年電気通信大学人間コミュニケーション学科卒業。2010年電気通信大学大学院人間コミュニケーション学専攻博士前期課程修了。同年同専攻博士後期課程入学。タンジブルテーブルトップインタフェースやヒトの情動表出を利用したヒューマンインタフェースの研究に従事.日本バーチャルリアリティ学会会員.
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粟生 馨奈子
電気通信大学
人間コミュニケーション学科
学部4年
電気通信大学人間コミュニケーション学科に在学中。現在4年。ヒューマンインターフェースに関する研究に従事。
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石井 明日香
電気通信大学大学院
総合情報学専攻
博士前期課程
2010年電気通信大学人間コミュニケーション学科卒業.
2010年電気通信大学大学院総合情報学専攻博士前期課程入学.
バーチャル物体の触感覚を振動提示により行う研究など.
日本バーチャルリアリティ学会学生会員.